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Googleが“Chrome ウェブストア”のスパムポリシーを強化、8月27日までの対応を求める
単機能で似たような拡張機能を重複して登録する行為などは禁止。匿名ユーザーを装った感想を説明に混ぜるのもダメ
2020年4月30日 16:27
米Googleは4月29日(現地時間)、“Chrome ウェブストア”のスパムポリシーを改訂すると発表した。誤認を誘う表現でユーザーを騙したり、質の低い拡張機能を大量に掲載してインストールを増やし、利益を得ようとする詐欺やスパムが増えている状況をうけ、ユーザーが誤解を招く機能表現や偽のレビューに惑わされず、有益な拡張機能にたどり着けるようにする。
新しいポリシーでは、開発者やその関連会社が似たような機能をもつ拡張機能を重複して“Chrome ウェブストア”に登録することが禁止される。また、他のアプリやテーマ、Webページ、拡張機能をインストールまたは起動することだけを目的とした拡張機能は許可されない。似たような単一機能の拡張機能を大量にストアへ掲載する行為は、今後ポリシー違反となる。
また、それぞれの拡張機能には明確で詳しい説明を提供する必要がある。拡張機能の説明、開発者名、タイトル、アイコン、スクリーンショット、プロモーション画像などには、誤解を招いたり、不適切であったり、関係のないメタデータを含めることはできない。これには、説明文に匿名ユーザーの声を掲載するといった行為も含まれる。もちろん、評価やレビューを不正な方法で増やすなどしてランキングを操作し、“Chrome ウェブストア”での露出を高めようとする行為も、方法を問わず禁止される。
そのほかにも、スパムや広告、プロモーション、フィッシングなど、ユーザーのブラウジング体験に悪影響を与える不要なメッセージを送信したり、通知を悪用する行為なども禁止となる。ユーザーに代わってメッセージを送信する拡張機能は、送信するコンテンツや送信先が意図したものであるかどうかをユーザーが確認する機能を搭載しなければならない。
このポリシーに抵触する可能性のある拡張機能は、8月27日までに修正を施す必要がある。でなければ、ポリシー違反として“Chrome ウェブストア”から削除され、無効化されるかもしれない。