Google アカウントの2段階認証が強化、7月7日からはプロンプト方式が標準に

Googleからスマートフォンに送られる“ログインしようとしていますか？”というメッセージに［はい］と答えることで認証が完了する

　米Googleは6月16日（現地時間、以下同）、“スマートフォン プロンプト”を“Google アカウント”の2段階認証における標準の方法とする方針を明らかにした。すべての“G Suite”顧客と個人アカウントが対象で、7月7日より実施される。

　“スマートフォン プロンプト”は、スマートフォンを利用した“Google アカウント”の2段階認証方式。Googleからスマートフォンに送られる“ログインしようとしていますか？”というメッセージに［はい］と答えることで認証が完了する。Androidの場合、「Google Play 開発者サービス」が搭載されている一般的なデバイスであれば利用可能。iPhoneやiOSの場合は、「Google」アプリもしくは「Gmail」アプリがインストールされている必要がある。

　“Google アカウント”の2段階認証では、このプロンプト方式以外にもテキストや音声で一時コードを取得する方法などが利用できるが、今後は手軽に追加のセキュリティが得られるプロンプト方式が標準となる。そのほかの方式が廃止されるわけではなく、あくまでも標準の方法が切り替わるだけなので安心してほしい。必要であれば、元の方式を選択することも可能だ。

　ただし、セキュリティキー方式を利用している場合や、組織によってセキュリティキーの利用を強制されている場合はプロンプト方式への切り替えは行われない。引き続きセキュリティキーによる検証がメインの方式として提示される。