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Microsoft、プレリリース検証向けに「Windows 10 バージョン 20H2」を商用顧客へ提供

「バージョン 20H2」からは“イネーブルメント パッケージ”で簡単に切り替え可能

Microsoft、「Windows 10 バージョン 20H2」の一般公開に先立ち、プレリリース検証のために商用顧客へ提供すると発表

 米Microsoftは8月20日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 20H2」の一般公開に先立ち、プレリリース検証のために商用顧客へ提供すると発表した。“Windows Insider Program for Business”のカスタマーは“WSUS(Windows Server Update Services)”やISOイメージファイルのダウンロード、“Azure Marketplace”、“Beta”および“Release Preview”チャンネルの“Windows Update”を利用して「Windows 10 バージョン 20H2」をインストールし、社内でテスト可能。深刻な問題に遭遇した場合は、オンラインフォームからMicrosoftへ無償サポートを依頼することもできる。

 「Windows 10 バージョン 1903/1909」と同様、「Windows 10 バージョン 2004/20H2」はOSのコアを共有している。「バージョン 20H2」に提供される新機能は休止状態になっているだけで、“イネーブルメント パッケージ”と呼ばれる更新プログラムを適用するだけで「バージョン 2004」を「バージョン 20H2」に切り替えられる。毎月提供されている品質アップデートの内容も共通だ。

 “WSUS”でアップデートを管理している場合は、「バージョン 20H2」へ直接アップグレードする方法と、“イネーブルメント パッケージ”を介して「バージョン 20H2」機能を有効化する方法のとちらもテストできる。“WSUS”で公開されているプレリリースアップデートの検証と同様、“Windows Insider Preview”カテゴリを同期するとコンソールにアップデートが表示される。

“Windows Insider Preview”カテゴリを同期するとコンソールにアップデートが表示される

 なお、商用デバイスとみなされるのは「Windows 10 の Home」を実行しておらず、「Microsoft Endpoint Manager」やサードパーティー製のモバイルデバイス管理(MDM)ツールでデバイスが管理されている場合、ボリュームライセンスキーや“CommercialID”を持っている場合、またはドメインに参加している場合であるとのこと。