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「EmEditor」が16TB・1.09兆行の巨大ファイルに対応 ~v20.5.0が公開

タブのツールチップに行数とCSV列数の情報が追加されるなどの改善も

「EmEditor Professional」v20.5.0

 米Emurasoftは1月28日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v20.5.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。v20.5.0では、「EmEditor」の特徴のひとつ、巨大なファイルに対する扱いを中心に機能が向上している。

 まず扱えるファイルサイズの上限が、64bit版では16TB(17,592,186,044,415バイト)または1.09兆行(1,099,511,627,775行)に、32bit版で256GB(274,877,906,943バイト)または21.4億行(2,147,483,647行)までに緩和された。通常の用途では扱うこともないファイルサイズだが、大規模サイトのログなどを扱う場合には必要となるかもしれない。

 また、巨大なファイルを開いている間、ステータスバーに残り時間が表示されるほか、メモリ不足のエラーが発生した場合のダイアログに[部分的に開く]ボタンが追加された。さらに、“巨大ファイル コントローラー”の[停止]ボタンの応答速度が向上したほか、利用可能なメモリ、または一時ファイル用のディスクスペースが不足した場合は通知メッセージが表示されるようになっている。

 巨大ファイルが開かれている場合の印刷や印刷プレビュー、さまざまな並べ替えの処理速度も向上した。例えばAからZへの並べ替え処理はv20.4.0の1.84倍に高速化されているという。

AからZへの並べ替え処理のテスト結果比較

 巨大ファイル以外にも、タブにマウスカーソルを重ねた時のツールチップに行数とCSV列数の情報が追加されたほか、[印刷]ダイアログで現在表示しているページのみを印刷できるようになるなどの改善が施されている。

タブのツールチップ

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。執筆時現在の最新版は、v20.4.5.0。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
20.5.0(21/01/28)