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「EmEditor」v20.3が公開、更新チェッカーの動作を改善 ~セットアップ関連の処理を見直し

巨大ファイルからの検索やフィルター、すべて置換、比較などもさらに高速化

「EmEditor Professional」v20.3.0

 米Emurasoftは11月18日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v20.3を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 「EmEditor」v20.3では、新バージョンを検出した場合の動作を改善。「EmEditor」ウィンドウの右下にアップデートが利用可能であることがツールチップが表示され、今すぐインストールするか、「EmEditor」の終了後にインストールするかを選べるようになった。リリースノートをチェックすることもできる。更新チェッカーに関するオプションは、起動時に表示されるポップアップの[カスタマイズ]ダイアログなどに用意されている。

「EmEditor」ウィンドウの右下にアップデートが利用可能であることがツールチップが表示され、今すぐインストールするか、「EmEditor」の終了後にインストールするかを選べるように

 また、“emedshl.dll”と“emedshl64.dll”ファイルをインストーラーから削除し、レジストリに「エクスプローラー」の右クリックメニューに関するキーと値を追加するようになった。これにより、将来アップデートやアンインストールを行う際に“使用中のファイル”メッセージが表示されなくなる。さらに既定ではインストーラーがデスクトップにショートカットを作成しなくなった。デスクトップショートカットが必要な場合は、カスタムインストールのオプションが利用できる。ちょっとしたことだが、気の利いた改善と言えるだろう。

 そのほかにも、HTML/XML文字参照やエンコードされた文字にマウスカーソルをポイントすると表示されるツールチップを改善。[すべてコピー][すべて無効]コマンドが追加された。巨大ファイルからの検索やフィルター、すべて置換、比較など、さまざまな処理も高速化されている。

HTML/XML文字参照やエンコードされた文字にマウスカーソルをポイントすると表示されるツールチップを改善

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。執筆時現在の最新版は、19日にリリースされたv20.3.1。1万行より大きなファイルから複数行の文字列の検索/置換で動作不良の発生する可能性あったとして修正が施されている。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
20.3.1(20/11/19)