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「秀丸エディタ」v8.96で代替フォントを5つまで登録可能に ~数字・英字・漢字に異なるフォントを指定できる

カラー絵文字のサポートも強化。肌色を指定した顔絵文字や長い家族文字も扱える

「秀丸エディタ」v8.96

 (有)サイトー企画は2月2日、定番テキストエディター「秀丸エディタ」の最新版v8.96を正式公開した。今回のアップデートでは、フォントに文字(グリフ)が含まれていない場合のフォールバック(代替利用)として最大5つのフォントを設定できるようになった。

 テキストエディターを利用していると、“数字の表示にはフォントAを利用したいが、アルファベットの描画にはフォントBを使いたい”と思うことはないだろうか。プログラミングのときは読みやすいコーディング向けのフォントが好ましいが、コメントにはいつも使っている日本語フォントを使いたいと感じることもあるだろう。

 「秀丸エディタ」の“追加のフォント”はそうした要望に応えるための機能だ。たとえば英字フォントを第1のフォントに、日本語フォントを第2のフォントに指定しておくと、第1のフォントに含まれていない文字(英字以外の文字)を描画する際に第2のフォントへ自動的にフォールバックしてくれる。

フォールバックフォントを5つまで登録できる“追加のフォント

 最新版の「秀丸エディタ」では“追加のフォント”を5つまで指定できるので、数字・アルファベット・日本語・それ以外の言語を異なるフォントでレンダリング可能。たとえば最後のフォントに「Last Resort Font」を指定しておけば、フォントファイルに含まれていないグリフの特定も簡単だ。特定の文字コード範囲だけに指定したフォントを用いるといったこともできるので、Windowsのフォールバック機構“フォントリンク”よりも柔軟に運用できる。

特定の文字コード範囲だけに指定したフォントを用いるといったこともできる

 そのほかにも、カラー絵文字で肌色を指定した文字や複数の文字を合成して1つの文字として表示した家族文字がサポートされた。「秀丸エディタ」でカラー文字を有効化する方法に関しては、過去記事を参照のこと。また、マクロで文字を扱う方法が改善されている。

 「秀丸エディタ」はWindows 98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1/10に対応する4,320円(税込み)のシェアウェアで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows 10専用のストアアプリも“Microsoft ストア”から購入できる。

ソフトウェア情報

「秀丸エディタ」
【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
シェアウェア 4,320円(税込み)
【バージョン】
8.96(21/02/02)