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PC・スマホ・タブレットのパスワード管理機能とオートフィル機能に対応した「Microsoft Authenticator」

「Chrome」に保存されたパスワードを直接インポートすることも可能

「Microsoft Authenticator」のオートフィル機能が正式版に。「Chrome」に保存されたパスワードを直接インポートすることも可能

 米Microsoftは2月5日(現地時間)、「Microsoft Authenticator」アプリのパスワード管理機能とオートフィル対応を一般公開したと発表した。この機能は昨年12月からベータ版としてテストされていたが、これからは正式な機能として利用できる。

 今回一般リリースされた「Microsoft Authenticator」アプリの新機能を利用すると、“Microsoft アカウント”に保存されたパスワードをiOS/Android端末と同期可能。OSのパスワード入力機能(オートフィル)に登録すれば、デスクトップ版「Microsoft Edge」(Windows/Mac/Linux)で生成・保存したパスワードをiPhoneやiPad、Androidスマートフォンなどでも利用できるようになる。「Google Chrome」や「Chrome OS」に対応したMicrosoft公式の拡張機能「Microsoft オートフィル」も用意されているので、「Edge」を常用しているChromebookユーザーにもお勧めできる。

“Microsoft アカウント”に保存されたパスワードをiOS/Android端末と同期(スクリーンショットは一部ベータ版のもの)
iOSのオートフィルプロバイダーに設定
パスワードの自動入力(オートフィル)機能で「Authenticator」が利用可能に

 ベータテスト中の改善としては、会社・組織の“Microsoft アカウント”でもオートフィル機能が利用できるようになった。また、他のパスワード管理サービスからエクスポートされたCSV形式のパスワードデータをインポートできるようになった。「Chrome」から直接インポートすることも可能だ。

「Chrome」に保存されたパスワードを直接インポート
1. 「Chrome」の[…]メニューをタップして[設定]画面を開く
2. [パスワード]画面に進む
3. パスワード画面を下までスクロール
4.[パスワードをエクスポート」をタップ
5. [共有]画面で「Authenticator」を選ぶ

 「Microsoft Authenticator」は、パスワードレスで“Microsoft アカウント”へログインできるようにするモバイルアプリ。“Microsoft アカウント”のユーザー名を入力して、スマートフォンに送られる通知を承認するだけの簡単な操作でログイン処理を完了できる。多要素認証(2段階認証など)の認証アプリとして利用することも可能で、“Google”や“Facebook”など、ワンタイムパスワードに対応したアカウントに対応する。対応OSは「iOS 11.0」以降および「watchOS 4.0」以降、「Android 6.0」以降。オートフィル機能は「iOS 12.0」以降、「Android 6.0」以降でしか利用できないので注意したい。