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「PowerPoint Presenter Coach」が全プラットフォームに対応 ~Web版「PowerPoint」の新機能をプレビュー提供

ボディランゲージ・繰り返し表現の検出・発音の是正の3つが新機能としてWebでテスト

プレゼンリハーサルをAIがチェックする「PowerPoint Presenter Coach」

 米Microsoftは3月17日(現地時間)、「PowerPoint Presenter Coach」がすべてのプラットフォームで利用可能になったと発表した。加えて、3つの新しい機能がWeb版「PowerPoint」でプレビュー提供されている。

 「Presenter Coach」は、「PowerPoint」プレゼンテーションのリハーサルをAIが評価し、改善点を提案する機能。早口でしゃべりすぎていないか、音程が単調すぎないか、“あー”や“えー”といったフィラーワードが多すぎないかなどをチェックし、指導するコーチの役目を果たしてくれる。初期バージョンはWeb版「PowerPoint」でしか利用できなかったが、現在はWindows/Mac/iOS/Androidでも利用可能だ。

 「Presenter Coach」は今後も改善される予定で、Web版には以下の3つの機能が先行導入される。

〇 ボディランゲージ

 印象的なプレゼンを行うには、単に話し方を改善するだけでなく、聴衆と向き合い、身振り手振りも加えてひきつける必要がある。「Presenter Coach」はビデオカメラの映像を分析し、聴衆からの見え方(クリアビュー)、カメラとの距離(ディスタンス)、カメラに向かっているかどうか(アイコンタクト)などを評価してサマリーレポートを作成してくれる。

ボディランゲージを評価

〇 同じ表現の繰り返し

 私たちは話すとき、意識せずに同じ単語やフレーズを繰り返し使ってしまうことがある。キーワードを印象付けるために意図してやっているならともかく、単なる癖であれば直した方がよいだろう。「Presenter Coach」ならば同じ表現の繰り返しを検出できるだけでなく、他の言い回しも提案してくれる。

同じ表現の繰り返しをチェック

〇 発音の是正

 正しい発音は聴衆の信頼を得るために重要だ。「Presenter Coach」は単語の間違った発音を指摘するだけでなく、正しい発音を示して練習にも付き合ってくれる。今のところ“一般的なアメリカ英語”を基準に最適化されているが、提案に同意できない場合や間違っていると感じる場合は無効化することもできる。

単語の間違った発音を指摘

 なお、「PowerPoint Presenter Coach」は今のところ英語にしか対応していないので注意。利用する際は、「Office」アプリのユーザーインターフェイス言語を英語に切り替える必要がある。とはいえ、英語でプレゼンをしなければならないユーザーにとっては心強い機能といえるだろう。