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Microsoft 365向けの新機能 ~AIがWordをPowerPointに変換

英語のみの対応だが、数クリックでプロ顔負けのプレゼンテーションを作成できる

「Word」文書を数クリックで「PowerPoint」プレゼンテーションへエクスポートする機能

 米Microsoftは3月23日(現地時間)、「Word」文書を数クリックで「PowerPoint」プレゼンテーションへエクスポートする機能を発表した。対応は英語のみとなるが、「Microsoft 365」サブスクリプションを購入しているならば、Web版「Word」で段階的に利用可能となる。

 この機能には人工知能(AI)が活用されており、「PowerPoint」のデザイナー(デザイン アイデア)を利用してスライドを提案する。スライドは文書内のセクションヘッダーを元に生成されるので、それを考慮して「Word」文書を適切に章立てするなど手直しする必要があるが、文書内のキーワードに基づいてスライドを飾るイメージやアイコン、ビデオ、フォントを提案することも可能。プロ顔負けのスライドを手軽に作成できる。

 本機能を利用するには、Web版「Word」から文書をエクスポートすればよい。[ファイル]-[変換]メニューで「PowerPoint」プレゼンテーションとしてエクスポートする(Export to PowerPoint presentation)というコマンドを選択すると、デザインテーマを選択するプロンプトが現れる。

 テーマを選ぶとスライドが生成され、Web版「PowerPoint」で開くことが可能。手直しが必要であれば、ここで編集を行えばよい。生成されたプレゼンテーションは「OneDrive」のルートフォルダーに保存されるので、デスクトップ版「PowerPoint」で編集することもできる。

「Word」文書を数クリックで「PowerPoint」プレゼンテーションへエクスポートする機能

 なお、前述の通り、本機能は今のところ英語にしか対応していない。また、AIが処理できるのはテキストコンテンツのみで、「Word」文書に埋め込まれたメディアコンテンツは利用されない。「Internet Explorer」と「Safari」には対応していない点にも注意したい。