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Microsoft、「OneDrive」の64bit版をパブリックプレビュー【4月26日追記】

「Insider」リングを対象とした配信が開始される

Microsoft、64bit版「OneDrive」同期アプリのパブリックプレビューを発表

 米Microsoftは4月8日(現地時間)、64bit版「OneDrive」同期アプリのパブリックプレビューを発表した。これまでは64bitのCPUとOSを搭載した環境でも32bit版クライアントを利用するしかなく、システムのポテンシャルを引き出せないとして64bit版クライアントを望む声が大きかった。

 アプリを64bit化するメリットは、サイズの大きなファイルや大量のファイルを扱う場合にパフォーマンスが向上する点だ。アプリの安定性・信頼性の改善も期待できる。

日本語環境で64bit版「OneDrive」同期アプリを利用した様子。バージョン情報に64bitの表記はないが、「タスク マネージャー」では64bit(x64)で動作していることがわかる

 64bit版の「OneDrive」プレビューアプリは現在、同社のWebサイト(aka.ms/onedrive-64-bit-preview)からダウンロード可能。個人のアカウントでも、職場・学校のアカウントでも利用することが可能だ。

 ただし、まだ製品レベルの品質には達していないため、不具合によるトラブルも予想される。利用の際はデータのバックアップをとり、テスト用の環境で試すことをお勧めする。32bit版に戻すこともできるが、現在利用中のバージョン以降でないと上書きインストールはできない点にも留意したい。

古いバージョンは上書きインストールできない。64bitへの移行や32bitへのロールバックの際は留意したい

 なお、同じ64bit CPUでもARM64はサポートされていないので注意(x64のみの対応)。Surface Pro XなどのARM CPU搭載デバイスでは、これまで通りOSに標準搭載されている32bit版「OneDrive」アプリを利用する必要がある。Mac版の「OneDrive」同期アプリはすでに64bitに統一されており、32bit版はない。

4月26日編集部追記: 4月15日付で、64bit版の「OneDrive」同期アプリが「Production」リングに対して配信された(v21.062.0328.0001)。64bit版のプロセッサーで実行されている「Insider」リングのユーザーには自動で64bit版のアプリに更新される。