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「Node.js 16」が公開 ~Apple Silicon向けのプリビルドバイナリを初めて提供

「V8」はv9.0に。“Timers Promises API”が試験版を卒業し安定版として利用可能

「Node.js」v16.0.0

 「Node.js」の新しいメジャーバージョン「Node.js 16」が、4月20日にリリースされた。JavaScriptエンジン「V8」がv9.0へアップデートされたほか、、「Node.js 15」で導入された“Timers Promises API”が試験版を卒業し、安定版として利用できるようになった。また、Apple Silicon向けのプリビルドバイナリを提供する初めてのリリースでもある。

 「V8」v9.0(「Google Chrome 90」に搭載)は、正規表現マッチインデックス(RegExp match indices)をサポート。“.indices”プロパティで正規表現のマッチしたキャプチャーグループの開始位置・終了位置を配列として取得できるようになった。また、“super”(親クラス)のプロパティアクセスが最適化され、通常のプロパティアクセスとほぼ同等の速さで行える。

正規表現マッチインデックス(RegExp match indices)

 一方、“Timers Promises API”は古くからある“timers”APIをPromiseに対応させたものだ。わざわざ“util.promisify()”を使わなくても、非同期処理を簡潔に記述することができる。

 「Node.js 16」は現在、公式サイト“nodejs.org”から無償でダウンロード可能。Mac版のインストーラーはIntel CPU(darwin-x64)とApple Silicon(darwin-arm64)を1つのパッケージにまとめた“fat”(マルチアーキテクチャー)バイナリとして提供されている。

Mac版のインストーラー

 なお、古いLTSリリースであるv10系統は今年の4月30日でサポート終了を迎えるので注意したい。