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「Adobe Photoshop」がARM64に正式対応 ~「Surface Pro X」などでネイティブ動作

2021年5月リリースより

「Adobe Photoshop」がARM64に正式対応

 米Adobeは2021年5月の「Adobe Photoshop」アップデートで、ARM CPUを搭載したWindows 10デバイスに正式対応したと発表した。同社は昨年11月よりARM版Windows 10に対応した「Adobe Photoshop」をベータテストしていたが、ようやく正式リリースされた格好だ。

ARM64で動作する「Adobe Photoshop」

 「Surface Pro X」などのARM64デバイスで「Photoshop」をネイティブで動作させられるようになったことは、パフォーマンスとバッテリー持続時間の面で大きな前進だ。ただし、通常の「Adobe Photoshop」と比べ、以下の機能がサポートされないなど若干の制限事項があるので注意したい。

  • 埋め込みビデオレイヤーの読み込み、書き出し、再生
  • 手ぶれ補正フィルター
  • コラボレーション機能[編集に招待]のワークフロー
  • プリセットの同期はデフォルト無効
  • Windows Dial(Surface Dialデバイスのことか?)のサポート
  • ジェネレーターおよびそれに関連する機能
  • U3D ファイルを開いたり配置する
  • 「Lightroom」の[Edit In]コマンドから「Photoshop」を起動
  • オイルペイントフィルター
  • ヘブライ語とアラビア語のスペルチェックとハイフネーション
  • プラグインマーケットプレイスパネル

 システム要件は64bit版「Windows 10 バージョン 2004」(OS ビルド 19041.488)以降、8GB以上のメモリなど(推奨は16GB)。起動時にフリーズする場合は「Microsoft Store」で公開されている「OpenCL」「OpenGL」互換機能パックの導入が推奨されている。そのほかの既知の問題に関しては、公式のサポートページを参照のこと。