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「Chrome OS 91」が安定版に ~「ニアバイシェア」対応でAndroidとのコンテンツやり取りが手軽に
新しいアバターと壁紙、アプリバッジ、トラブルシューティングツールなども搭載
2021年6月3日 15:20
米Googleは6月2日(現地時間)、「Chrome OS 91」を安定版としてリリースした。今回のアップデートの目玉は、「ニアバイシェア」(Nearby Share)がChromebookで利用できるようになったことだ。
「ニアバイシェア」は、Android端末同士で利用できる近接共有機能。OSのインテントから利用可能で、近くにいる家族・友人や自分のサブ端末とファイル・リンクを手軽にやり取りできる。iPhone/iPadでは「AirDrop」に相当する機能だ。
「ニアバイシェア」でChromebookからコンテンツを送信するには、コンテンツをアプリで開き、[共有]コマンドを実行する。共有先のアプリとして「ニアバイシェア」が選べるはずだ。「ニアバイシェア」を選択すると周辺デバイスの検索が始まり、待ち受け中のデバイスがあれば送信先としてリストアップされる。目的の送信先を選び、受信側が送信を許可すれば、コンテンツが対象のデバイスに送信される。
逆に「ニアバイシェア」でコンテンツを受け取るには、Chromebookのクイック設定で[周辺ユーザーによる検出]をONにする。すると5分間だけ「ニアバイシェア」の待ち受けが可能となる。周辺のAndroidデバイスで「ニアバイシェア」を使えば、送信先デバイスにChromebookがリストアップされるだろう。
そのほかにも、「Chrome OS 91」ではいくつかの機能改善が行われている。
キッズ&ファミリーをテーマにした新しいアバター
Leo Natsume氏がデザインした新しいアバターと壁紙が追加。設定画面の[カスタマイズ]タブからアカウント画像として利用できるほか、デスクトップの右クリックメニューから壁紙を変更できる。
新しいトラブルシューティングツール
[Everything]ボタン([検索]キーまたは画面左下の◎ボタン)をクリックして「Diagnotics」(診断)と検索すると、新しいトラブルシューティングツールにアクセス可能。バッテリーやCPU、メモリの状態をチェックしたり、正常に動作しているかテストすることができる。
「Chrome OS」のアップデートは、「設定」画面の[Chrome OS について]画面から可能。画面右下の[Everything]ボタンを押して「アップデートを確認」を検索するのが簡単だ。
なお、「Google I/O 2021」で発表されたLinux機能(crostini)のベータ版卒業は確認できなかった。次の安定版リリースに期待したい。