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Google、Windows版「ニアバイシェア」を一般公開 ~PC⇔Androidのファイル送信アプリ

iPhone/iPadの「Airdrop」に相当する機能

Google、Windows版「ニアバイシェア」を一般公開

 米Googleは7月19日(現地時間)、Windows版「ニアバイシェア」(Nearby Share)アプリの一般公開を発表した。今年3月末よりベータテストが続けられていたが、ようやく正式版となる。

 「ニアバイシェア」は、Androidデバイスに搭載されているファイル共有機能。スマートフォンやタブレット、Chromebookなどのデバイス間で手軽にファイルをやり取りできるようにしたもので、iPhone/iPadの「Airdrop」に相当する。今回Windows版アプリが追加されたことで、PC/Android間のファイル送信も簡単に行えるようになった。

 「ニアバイシェア」があれば、スマートフォンで撮影した写真をPCの大画面で楽しめる。PCで編集したコンテンツを外に持ち出したいときにも役立つだろう。相手が自分のデバイスを発見し、共有できるかどうかを完全にコントロールできるほか、転送がエンドツーエンド暗号化(E2EE)で保護されるので、安心して利用できるのも魅力といえる。

 正式版にはベータテストで発見されたクラッシュの不具合やファイル転送の失敗が改善されており、速度と信頼性が全体的に向上しているという。加えて、以下の改善が行われている。

  • ファイル転送が完了するまでの推定時間を追加。動画ファイルやフォルダー全体を転送する際に、どれぐらい時間がかかるのかがわかるように

    アプリから「ベータ版」の表記は消えていなかったものの、転送完了までの推定時間が表示されることは確認
  • デバイスの通知に画像のプレビューを追加。正しいファイルが共有されていることを簡単に確認できるように
    デバイスの通知に画像のプレビューを追加

 同社はPC/Android間のファイル送信をさらにシームレスにするため、HPなどのパートナーと協力し、「HP Dragonfly Pro」をはじめとするPCへWindows版「ニアバイシェア」アプリの搭載を進めていくとしている。

 Windows版「ニアバイシェア」アプリは64bit版Windows 10以降に対応しており、現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。ただし、ARMデバイスでは利用できない。

 また、転送時はBluetoothとWi-Fiが必要。Android側は「Android 6」以降であれば「ニアバイシェア」が標準で搭載されている。

ソフトウェア情報

「Google の Nearby Share」ベータ版
【著作権者】
Google
【対応OS】
64bit版のWindows 10以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.972.0(23/07/19)