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MicrosoftがAndroid版「OneDrive」に高機能な写真編集機能を追加 ~キャスト機能も
縦横比を指定した切り抜きや傾き補正、シャドウ・ハイライトといった詳細な画質調整
2021年6月30日 10:00
米Microsoftは6月22日(現地時間)、Android向け「OneDrive」アプリとWeb版に高機能な写真編集機能を追加したことを発表した。現在、日本語環境でも利用できることを編集部で確認している。
今回追加された写真編集機能は、「OneDrive」の[写真]画面で写真を拡大表示し、[編集]ボタンを押すことで利用できる。初期状態では[トリミング]画面が表示され、切り抜き関連の操作が可能。画面下部のスイッチを[調整]にすれば詳細な画質調整を行える。
切り抜き関連の操作ができる[トリミング]画面
[トリミング]画面では、枠をドラッグして自由に写真を切り抜けるほか、[自由]と表示されたボタンを押すことでさまざまな縦横比のプリセットを指定した切り抜きが可能。プリセットは元の縦横比を維持して切り抜く[オリジナル]のほか、[正方形]・[9:16]・[16:9]など11種類が用意されている。
また、画面左側のボタンで90°ごとの回転、画面右側のボタンで左右・上下反転が可能だ。画面中央部のスライダーでは細かい角度調整できる。角度の調整では、角度に合わせて写真の端が切れないよう自動でズームインされるのが便利。
詳細な画質調整が可能な[調整]画面
[調整]画面では、以下の項目をスライダーで調節可能。
- [明るさ]
- [露出]
- [コントラスト]
- [ハイライト]
- [影]
- [彩度]
- [暖かさ]
- [濃淡]
特に[ハイライト]と[影]の調整は、逆光になってしまった写真の補正に便利なのでありがたい。
Chromecastへの写真キャスト機能なども
さらに、Chromecastなどへ写真をキャストする機能が追加された。キャスト機能を利用すれば、撮影した写真や動画を手軽に大画面で楽しめる。そのほか、「OneDrive」上の[写真]フォルダー内に保存された写真のみを表示するか、「OneDrive」内に保存されたすべての写真を表示するかを選択する機能も追加された。
これらの機能が搭載されたことで、スマホで撮影した写真を別アプリやサービスを使うことなく仕上げることが可能になり、「OneDrive」だけで写真の編集から閲覧・閲覧まで完結することになる。
同社は、来年にかけてさらに写真関連機能を強化していく考えで、写真を「Instagram」「スクリーンショット」などソースごとにフォルダー分けする機能を間もなく導入するという。加えて、2カ月以内に写真を「年」や「月」でグループ化する機能も追加する予定とのこと。