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Apple、「iCloud for Windows 12.5」を公開 ~「Microsoft Edge」ともパスワードを同期可能

任意コード実行の危険な脆弱性にも2件対処

Apple、「iCloud for Windows 12.5」を公開

 米Appleは8月16日(現地時間)、クラウドストレージ「iCloud」のWindows ストアアプリ版クライアントアプリ「iCloud for Windows 12.5」をリリースした。「iCloud」アプリには「Google Chrome」向けの「iCloud Passwords」拡張機能と組み合わせることでiCloud キーチェーンに保存されたパスワードをWindows 10環境と同期する機能が搭載されているが、今回のアップデートでは新たに「Microsoft Edge」がサポートされた。

 「Edge」向け拡張機能のダウンロードページには、「iCloud」アプリの画面からアクセス可能。拡張機能をインストールしてもパスワードの同期機能が有効にならない場合は、「Microsoft アカウント」とリンクされている「Edge」プロファイルに拡張機能がインストールされているかどうかを確認するとよい。とくに複数の「Edge」プロファイルを使い分けている場合は注意が必要だ。

「Edge」向け拡張機能のダウンロードページには、「iCloud」アプリの画面からアクセス可能
拡張機能をインストールする際は、プロファイル(ユーザー)が「Microsoft アカウント」とリンクされているかどうかに注意

 そのほかにも、本バージョンではCVE番号ベースで2件の脆弱性が修正されているので注意。「ImageIO」の欠陥により、細工が施されたイメージを処理するだけで任意のコードが実行可能になる可能性があり、できるだけ早い対処が求められる。

 「iCloud for Windows 12.5」はWindows 10専用で、現在「Microsoft Store」から無償でダウンロード可能。「OneDrive」アプリの「Files On-Demand」機能と同等のシェル統合など、Windows 10ならではの機能が盛り込まれている。

ソフトウェア情報

「iCloud for Windows」ストアアプリ版
【著作権者】
Apple Inc.
【対応OS】
Windows 10以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
12.5(21/08/16)