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Windows版「iCloud」アプリがメジャーバージョンアップ ~パスワード管理・同期を強化
6件の脆弱性修正も
2021年11月11日 15:49
米Appleは11月10日(現地時間)、「iCloud for Windows 13」を公開した。今年1月以来のメジャーバージョンアップとなる。
「iCloud for Windows」は、同社のクラウドストレージ「iCloud」のクライアントアプリ。「エクスプローラー」に「iCloud」を統合して、「iCloud Drive」や「iCloud 写真」へ手軽にアクセスするようにするアプリだ。「iCloud」に保存されたメール・連絡先・カレンダー、ブックマークの同期などが行えるので、iPhoneやiPadを活用しているユーザーは是非インストールしておきたい。
前バージョンの「iCloud for Windows 12」では、iPhone/iPad(iCloud キーチェーン)に保存したパスワードを「Google Chrome」と同期する機能を追加。拡張機能「iCloud Passwords」をインストールすることで、iOS/iPadOS環境に記憶させたパスワードをWindows環境でも利用できるようになった。のちに「Microsoft Edge」もサポートされている。
「iCloud for Windows 13」では、このパスワード同期機能を改善。拡張機能からアクセスできる「iCloudパスワードマネージャ」アプリで新規パスワードを登録する際、強力なパスワードを生成できるようになった。
そのほかにも、「iCloud Drive」の共有アイテムでメンバーが他のメンバーを追加することを許可するオプションが導入。「Apple ProRes」ビデオや「Apple ProRaw」写真にも対応した。
なお、本バージョンではCVE番号ベースで6件の脆弱性修正も行われているので注意。任意コードが実行されてしまう可能性のある欠陥や、HSTSバイパスが可能になる「WebKit」の問題が対処されている。
「iCloud for Windows 13」はWindows 10以降に対応するフリーソフトで、現在「Microsoft Store」から無償でダウンロード可能。すでに導入済みの場合は、自動でアップデートされる。
Windows 7/8環境では旧バージョンの「iCloud for Windows 7」を利用できるが、パスワードの同期をはじめとする最新の機能は利用できない。執筆時現在の最新版はv7.2.1で、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。最新版への更新は「Apple Software Update」で行える。
ソフトウェア情報
- 「iTunes」Windows 10/11向けストア版
- 【著作権者】
- Apple Inc.
- 【対応OS】
- Windows 10以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 13.0.156.0(21/11/10)