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「Zoom」のライブ翻訳・自動書き起こしの対応言語が拡大へ ~「Zoomtopia 2021」

今年後半にはホワイトボード機能の強化も

リリースが計画されている「Zoom」ウィジェット

 米Zoom Video Communicationsは9月13日(現地時間)、年次カンファレンス「Zoomtopia 2021」で「Zoom」プラットフォームのアップデートを発表した。より包括的なコミュニケーション、よりシームレスなコラボレーション、オフラインとオンラインのハイブリッドワークへの対応強化を目指した新機能が数多くアナウンスされている。

ミーティング

 同社のコア事業となるオンラインミーティングでは、コミュニケーションの障壁を取り除くことが主眼。たとえば、来年中には自動トランスクリプション(書き起こし)機能で30カ国語、ライブ翻訳機能で12カ国語が追加サポートされ、言語の壁を超えたコラボレーションを目指す。

 また、日頃の業務に「Zoom」を溶け込ませる取り組みの一環として、「Zoom」ウィジェットのリリースも計画されているとのこと。具体的な機能はまだ明らかでないが、デスクトップから会議のスケジュールをチェックしたり、クイックチャットを送信できるようにするようだ。

 そのほかにも、今年後半にはホワイトボード機能の強化も予定しているとのこと。PCやタブレット、スマーフォン、専用デバイスだけでなく、Facebook傘下のOculus社とも協力し、VRでもホワイトボードを利用できるようになるほか、参加者のスライドを一元コントロールする機能、待合室での双方向チャット、ミーティングでのチャット絵文字などがサポートされる見込み。

今年後半にはホワイトボード機能の強化も予定

チャット機能

 「Zoom Chat」は無料・有料を問わずすべての「Zoom Meetings」「Zoom Phone」ライセンスに組み込まれているが、ここでもさまざまな機能強化が予定されている。ミーティング中のチャットやファイル、ビデオといった共有コンテンツにアクセスしたり、仲間を集めてちょっとした会話を行う「Huddle」ビューがサポートされるほか、「SharePoint」や「Box」といったクラウドストレージとの連携も強化され、わざわざ専用アプリに切り替えなくても、「Zoom」クライアントのなかだけでドキュメントを簡単に共有したり、共同作業をすることができる。

チャット機能でもさまざまな機能強化が予定

 さらに、リッチテキストの書式設定や個人用のメモ機能がなどが導入されるという。

そのほかの機能

 そのほかにも、「Zoom Phone」の強化、専用ハードウェアの拡充が行われるとのこと。仮想イベント機能では新しいイベントタイプ「Conference」が追加され、数日にまたがって開催される大規模ミーティングを仕切るのに必要な機能が提供される。

 また、7月にリリースされた「Zoom Apps」のラインナップの拡充、「Zoom」プラットフォームのセキュリティ強化が行われるとのこと。2022年初頭には新しいクラウドベースのビデオソリューション「Zoom Video Engagement Center」も計画されている。