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Unicodeコンソーシアム提供の“豆腐”対策フォント「Last Resort Font」がv14へ

フォールバック指定しておけばフォントに含まれていないグリフを突き止められる

「LastResort」フォント

 「LastResort」および「LastResortHigh-Efficiency」フォントが12月2日(日本時間)、v14.000へとアップデートされた。今年9月に発表された「Unicode 14.0.0」に対応したほか、いくつかの変更が加えられている。

 「Last Resort」フォントは、「Unicode」規格を管理する非営利団体The Unicode Consortiumが提供するフォールバック(代替表示)用のフォント。利用中のフォントにグリフ(字形)が含まれておらず、正常に表示できない(いわゆる「豆腐」表示になる)場合に、このフォントへフォールバックするように設定しておけば、その文字のブロック名とコードポイントの範囲を示してくれる。なぜグリフが表示できないのかを特定する手がかりを与えてくれる「最後の手段」「頼みの綱」(last resort)というわけだ。

 本バージョンでは、新たなブロックに対応するグリフが2つ追加された。また、「Unicode 14.0.0」に合わせ、既存グリフの最終コードポイントの変更が反映されたほか、838の新規文字に対応するマッピングが変更されている。そのほか、一貫性を持たせるためにグリフの名前が一部変更されているとのこと。

 「LastResort」フォントは「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「SIL Open Font License 1.1」。比較的縛りの緩いライセンスで、利用は私用・商用にかかわらず無償。Webサイトに埋め込むだけでなく、改変して派生フォントを開発したり、アプリやゲームなどに組み込むこともできる。

ソフトウェア情報

「Last Resort Font」
【著作権者】
The Unicode Consortium
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
14.000(21/12/02)