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「LibreOffice」が緊急アップデート ~「NSS」ライブラリの致命的な脆弱性にすばやく対処

「LibreOffice 7.2.4 Community」「LibreOffice 7.1.8 Community」への更新を

The Document Foundation、「LibreOffice 7.2.3 Community」を公開

 The Document Foundation(TDF)は12月6日(中央ヨーロッパ時間)、「LibreOffice 7.2.4 Community」と「LibreOffice 7.1.8 Community」を公開した。「NSS」(Network Security Services)ライブラリに致命的な脆弱性(CVE-2021-43527)が報告されたことをうけ、予定を早めての公開となっている。

 Mozillaが公開した脆弱性レポートによると、「NSS」v3.73および3.68.1 ESRより前のバージョンにはDERエンコードされたDSAまたはRSA-PSS署名の処理に問題があり、ヒープオーバーフローが発生する可能性があるという。ヒープオーバーフローは任意コードの実行やサービス拒否(DoS)攻撃などに悪用されることがある。深刻度の評価は、4段階中最高の「Critical」。

 TDFによると、この脆弱性はライブラリを「NSS 3.73.0」へアップデートしたことで解決されたとのこと。前バージョンとの違いは、この修正のみだ。

 「LibreOffice」は、クロスプラットフォームで動作するオープンソースのオフィス統合環境。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在「libreoffice.org」から無償でダウンロードできる。Windows版はWindows 7/8/10およびWindows Server 2012をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。

 安定した動作が重要な環境では「LibreOffice 7.1」系統を、いち早く新機能を体験してみたい場合は「LibreOffice 7.2」系統の利用がお勧めだ。

ソフトウェア情報

「LibreOffice」v7.1系統
【著作権者】
LibreOffice contributors
【対応OS】
Windows 7/8/10およびWindows Server 2012
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
7.1.8(21/12/06)
「LibreOffice」v7.2系統
【著作権者】
LibreOffice contributors
【対応OS】
Windows 7/8/10およびWindows Server 2012
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
7.2.3(21/12/06)