やじうまの杜
「LibreOffice」がクリンゴン語に対応へ
2月初旬リリースの「LibreOffice 7.3」でインタースラーヴィク語にも対応
2022年1月12日 06:45
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フリーの統合オフィス環境「LibreOffice」で、「クリンゴン語」をサポートする動きがあるようです。
「クリンゴン語」は『スタートレック』シリーズに登場する好戦的なヒューマノイド型異星人「クリンゴン人」が使用する言語。『スタートレック』で彼らが「LibreOffice」を利用するシーンはないはずですが、現代の地球にもクリンゴン語を操る人類――帝国の手先か?――は少なからずいるそうで、クリンゴン語版「LibreOffice」は彼らにとってなくてはならないものになるでしょう。
そのほかにも、2月初旬のリリースが予定されている「LibreOffice 7.3」では「インタースラーヴィク語」(Interslavic)の初期サポートが始まるとのこと。
これはスラブ諸語の話者が相互に意思疎通できるようにと発明された人工言語なのだそう。ロシア語やポーランド語、チェコ・スロバキア語、ブルガリア語なんかを話す人たちが「なんとなく意味が通じる」ように工夫されたもので、スラブ系言語に挑戦したいという人にとってもよさそうです。少なくとも現在の地球においては「クリンゴン語」より実用的といえるでしょう。
このようなマイナー言語にをサポートできるのも、「LibreOffice」の多言語対応の仕組みがしっかりしているからなのでしょうね。「LibreOffice」では100を超える言語がすでにサポートされているとのことですが、それらはすべてボランティアの手によってなされたものです。もしあなたが地球の侵略をもくろむ宇宙人だったり、話者が数百人規模しかいない幻の言語の使い手であっても、「LibreOffice」コミュニティの門を叩けば、母国語でフリーのオフィス統合環境が使えるようになるかもしれません。