手書き風味を残した中性的な丸ゴシックフォント「かなたとひなた」

「かなたとひなた」

　フロップデザインは12月21日、新作丸ゴシックフォント「かなたとひなた」を公開した。「Small」と「Large」の2種類が同梱され、それぞれアルファベットとひらがな、カタカナ、約物の一部、360字を収録した製品版はダウンロード販売されており、価格は3,000円。「Small」のみ、「s」「S」「す」「ス」が使えない無料のDemo版も用意されている。

　適度に崩れた手書きの風味を残し、生き生きとした伸びや元気なカーブが特徴的だが、各文字のバランスは整っており、他の丸ゴシックフォントの漢字と組み合わせても違和感がない。やさしさとカッコよさがまじりあったこの書体は、ほのかに青春の匂いがする。温かみや優しさを伝えたいロゴに使いたい。

　OpenTypeの詰め組み・ペアカーニング機能に対応するほか、1つの文字で異なる字形が用意されており、対応するアプリであれば字形を切り替えることも可能だ。

　製品版は、申請なしであらゆる商用・デザイン用途に使用できるロイヤリティーフリーのフォントとなっており、文字の加工・変形も許可されている。幅広い環境に対応するため、フル機能を備えたOpenType版のほかにTrueType版も同梱。大きさの違う「Small」と「Large」を混在させることで、手書き感を強く出すこともできる。

　Demo版は上記の制限のほか、商用利用が禁止されているので、金銭の発生する書籍や動画、画像、ロゴの類に使用する場合は製品版を購入してほしい。

新作フォント「かなたとひなた」リリースだよ！
まるで手描きのような表現を可能にする丸ゴシック体。
お試し版もあるので、ぜひ使ってね。https://t.co/NFLj4rWNEGpic.twitter.com/90k5SpfqWP

— フロップデザイン⌘フォントデザイナー (@flopdesign)December 21, 2021