異世界・ファンタジー小説向けの仮名文字フォント「ビースト明朝」が公開

「ビースト明朝mini」

　フロップデザインは11月26日、異世界・ファンタジー小説向けの仮名文字フォント「ビースト明朝」を公開した。縦書き・横書き用の字形に加え、異体字合計91種を含む全539字を収録したダウンロード版の価格は3,000円（税込み）で、横書き用の字形のみを収録したお試し版「ビースト明朝mini」は無料でダウンロードできる。なお、「ビースト明朝mini」は“い”と“イ”に爪痕が入る制限がある。

　オールド系明朝体の印象を残しつつ、楷書体やゴシック体といったモダンな書体の要素を取り入れてデザインされているため、読みやすさを確保しながらクールさと柔らかさを両立させている。レトロとモダンが混在する異世界系やファンタジー系の小説の本文などでの利用が想定されているという。

　ひらがなの“え”やカタカナの“ヒ”などの書き終わりにハネがあったり、ひらがなの“す”のループ部分が左にずれていたりするところがアクセントとなり、ちょっとした荒々しさを醸し出している一方、全体的には丸みのある柔和な印象のフォントとなっている。やさしさの中に強さを秘めたロゴなどにも利用できるだろう。

　「ビースト明朝mini」は非商用利用のみが可能で、個人のブログ・SNS・ホームページへの使用やボランティア団体等の非営利団体でのグッズ作成、少部数の同人誌での利用などは許可されている。商用利用する場合は製品版となる「ビースト明朝」の購入が必要。