レビュー
異世界にワープするときの“ぐにゃっ”と感を再現したフォント「異世明」「異世ゴ」
個人利用・商用にかかわらず無償で利用可能
2020年12月9日 06:45
「異世明」「異世ゴ」は、異世界に転移(ワープ)するときの空間の歪みをモチーフにしたフォント。“BOOTH”から無償でダウンロードできる。なお、ダウンロードの際は“Pixiv”アカウントが必要。
「異世明」は、オープンソースの明朝体フォント「源ノ明朝」を元に制作された派生フォント。形の整った端正な「源ノ明朝」にあえて空間が歪み、切り裂かれたかのようなエフェクトが加えられており、サイエンスフィクションの映画やマンガでよくみる“ワープ”を思わせるデザインになっているのが特徴だ。どことなく不安定なイメージも与えるので、使い方によってはホラーやサスペンスを想起させるロゴにも使えるかもしれない。
一方の「異世ゴ」は、「異世明」のゴシック体バージョンだ。ワープするときの“ぐにゃっ”と感では「異世明」に軍配が上がるものの、字画の太さ故に安定感はあり、インパクトを求めるならこちらの方がフィットしそうに思える。
日中韓(CJK)で用いられる文字を網羅しようと制作された「源ノ明朝」「源ノ角ゴシック」がベースとなっているだけあって、収録文字の多さに関しては問題はない。ライセンスは“SIL Open Font License 1.1”を継承しており、個人利用・商用にかかわらず無償で利用できる点や、有償アプリへ組み込んで利用できる点も魅力といえるだろう。
なお、編集部にて試用したところ、「異世明」のひらがな・カタカナ・アルファベットがゴシック体になっているようだ。逆に「異世ゴ」のひらがな・カタカナ・アルファベットは明朝体になっている。入れ替わってしまっているようなので、利用の際は注意したい。
ソフトウェア情報
- 「異世明」「異世ゴ」ともに
- 【著作権者】
- フロップデザイン
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista/7/8/10など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00(20/06/11)