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「Windows 10 バージョン21H2」、「バージョン20H2」環境への自動配信が開始

「バージョン 20H2」Home/Pro版は2022年5月10日でサービス終了へ

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 米Microsoftは1月20日(現地時間)、「Windows 10 バージョン21H2」の配信ステータスをアップデートした。「バージョン20H2」環境への自動配信が開始されるとのこと。

 同社は機械学習技術(ML)を活用して、展開中のWindows 10から報告される膨大なデータを解析し、アップグレードに関わるトラブルを早期に検出する仕組みを整えている。これは同じトラブルが類似したハードウェア・ソフトウェア構成の環境で発生するのを未然に防止するためだ。既知の互換性問題が確認されると、それはすぐさまロールアウトプロセスに反映され、影響する環境にはWindows 10が配信されないようにブロック措置(セーフガード)がとられる。

 「Windows 10 バージョン21H2」は現在、「バージョン2004」以降を利用している一部のデバイスに展開中で、「Windows Update」を手動でチェックしたユーザー(いわゆる「Seeker」)を対象に提供されている。勝手にアップグレードされることは基本的にない。

 しかし、サービス終了(Home/Pro版は2022年5月10日)が近づきつつある「バージョン 20H2」は例外となり、「バージョン 21H2」への自動更新が開始される。これはMLトレーニングのためのロールアウトの第一段階で、そこで得られたデータはWindows 10の展開状況を調整するために役立てられる。

 「バージョン21H2」はOSのコアを「バージョン 2004」以降と共有しており、今のところこのバージョンに固有の不具合は報告されていない。「バージョン 2004」以降が問題なく動作しているデバイスならば、問題なく動作することが期待できる。