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「Windows 11」のアップグレードオファーは最終段階に ~当初の計画から半年前倒し

Windows 10の2倍の速さでアップグレードが進む

同社のドキュメントサイトにおけるアナウンス

 米Microsoftは11月26日(現地時間、以下同)、「Windows 11」を広範な展開へ移行させたと発表した。当初の計画である2022年半ばよりも早く、Windows 11のアップグレードオファーは最終段階に入った格好だ。

 同社はこれまでWindows 11の提供範囲を絞り、機械学習ベースのプロセスを活用してフィードバックの収集と問題の早期検出が可能な体制を整え、アップグレードに伴うトラブルができるだけ発生しないように留意しながら慎重に展開を進めてきた。しかし、手動でアップグレードするユーザーの割合がWindows 10の2倍に達したこと、それでも大きな問題が発生していないことを考慮し、当初の発表よりも早く展開ペースを上げることにしたようだ。

 手持ちのデバイスがWindows 11へのアップグレード対象であるかどうかは、「PC 正常性チェック」(PC Health Check)ツールで確認できる。毎月の更新プログラムを適用していれば、すでにインストールされているはずだ。

 デバイスがWindows 11の最小システム要件を満たし、アップグレード対象であると判定されると、「Windows Update」画面に「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」という案内が表示される。案内が表示されない場合は、[更新プログラムのチェック]ボタンを押してみるとよいだろう。表示されない場合は、既知の互換性問題が確認されている可能性があるので、解決されるまでしばらく待つべきだ。

手持ちのデバイスがWindows 11へのアップグレード対象となっている場合は、案内が表示される。Windows 10の利用を継続することも可能
手持ちのデバイスが対象外である場合の表示

 なお、アップグレード対象となるWindows 10デバイスであっても、「バージョン 2004」以降かつ2021年9月14日のセキュリティ更新プログラム以降をインストールしていなければ、Windows 11に直接アップグレードできないので注意したい。