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Microsoft、「Android apps on Windows 11」や新しい「メモ帳」「Media Player」などを来月にも投入へ

タスクバーも改善

公式ブログ「Windows Experience Blog」

 米Microsoftは1月26日(現地時間)、「A new era of the PC」と題するブログ記事を公開した。Windows 11に来月投入される機能が明らかにされている。

Windows 11でAndroidアプリを実行する機能(プレビュー)

 同社は現在、AmazonやIntelの協力を得て、「Android apps on Windows 11」と呼ばれる機能を開発中だ。「Amazon アプリストア」で提供されているAndroidアプリを「Microsoft Store」からダウンロード・インストールできる。

「Amazon アプリストア」のAndroidアプリを「Microsoft Store」からダウンロード・インストール

 実行したAndroidアプリはそれぞれ独立したウィンドウを持ち、あたかもWindowsアプリのように操作できる。[Alt]+[Tab]キーでのアプリ切り替えや、[スタート]画面・タスクバーへのピン留め、ウィンドウを並べ替えるスナップレイアウト、WindowsアプリとAndroidアプリ間のクリップボード共有なども利用可能だ。

実行したAndroidアプリはそれぞれ独立したウィンドウを持ち、あたかもWindowsアプリのように操作できる

 「Android apps on Windows 11」は現在、米国のユーザーを対象にテストされている。これまでは「Windows Insider Program」のDev/Betaチャネルでしか利用できなかったが、26日付けでRelease Previewチャネルへも開放された。日本での早期提供にも期待したい。

タスクバーの強化

 タスクバー関連では、3つの機能が提供されるとのこと。

タスクトレイからのマイクミュート

 1つ目は、タスクトレイのマイクアイコンをクリックしてマイクの有効・無効(ミュート)を切り替える機能だ。まずは「Microsoft Teams」でサポートされるが、対応が進めば他のコミュニケーションツールでも利用可能になるとのこと。

タスクトレイのマイクアイコンをクリックしてマイクのミュートを切り替え

ライブサムネイルでウィンドウ共有

 2つ目は、ライブサムネイルに設けられたウィンドウ共有ボタンだ。オンライン会議中にこのボタンを押すと、当該ウィンドウの画面を手軽に共有できる。ミーティングツールで共有するウィンドウを選ぶよりも手軽かつ直感的で、誤って別のウィンドウを共有するミスも減らせる。

ライブサムネイルに設けられたウィンドウ共有ボタン

 この機能もまずは「Teams」のみの対応となるが、他のコミュニケーションツールがサポートすることも可能。今後の展開に期待したい。

天気の表示

 最後の1つは、タスクバー左端に設けられたウィジェット機能の新しいエントリポイントだ。Windows 10のタスクバーに追加されたニュース機能[ニュースと関心事項]のように、今日の天気や気温などを表示可能で、マウスホバーさせれば[ウィジェット]パネルにアクセスすることもできる。

タスクバー左端に設けられたウィジェット機能の新しいエントリポイント

プリインストールアプリのアップデート

 Windows 11ではインボックス(同梱)アプリのデザイン刷新が順次進められているが、現在テスト中の「メモ帳」と「Media Player」が製品版Windows 11へ展開される見込み。

メモ帳の大幅改善

 「メモ帳」はWindows 11の「Fluent Design System」に準拠したシンプルでクリアなデザインとなり、検索・置換ダイアログが刷新されるほか、テーマとフォントをカスタマイズできる設定画面が新設される。待望の無限アンドゥもサポートされる。

ダークモードにも対応する「メモ帳」

「Groove ミュージック」は新しい「Media Player」へ

 「Media Player」は、現行の「Groove ミュージック」アプリの後継アプリ(名前はよく似ているが、「Windows Media Player」とは別)。アルバムアートやアーティストの画像がふんだんに用いたリッチなデザインが特徴で、ハンディキャップを抱えたユーザーのためにキーボードショートカットやアクセスキーのサポートも強化される。

「Groove ミュージック」アプリの後継アプリ「Media Player」