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Microsoft、新しい「メモ帳」と「メディアプレイヤー」の一般提供を開始

Windows 11の「Fluent Design System」に準拠したデザインへ。機能も充実

Microsoft、Windows 11向けにリデザインされた「メモ帳」と「メディアプレイヤー」の一般提供を開始

 米Microsoftは2月15日(現地時間)、Windows 11向けにリデザインされた「メモ帳」と「メディアプレイヤー」の展開を予告通り開始した。

 新しい「メモ帳」と「メディアプレイヤー」は、「Microsoft Store」を介して提供される。「ストア」アプリの[ライブラリ]セクションでアプリのアップデートをチェックするとよい。

メモ帳(Windows Notepad)

 長らく大きなデザイン変更の行われてこなかった「メモ帳」だが、ようやくWindows 11の「Fluent Design System」に準拠したデザインへと刷新された。タイトルバーと一体化したメニューバーの右端には歯車アイコンが配されており、ここをクリックすると新設の[設定]画面へアクセスできる。ここではテーマとフォントをカスタマイズ可能で、待望のダークテーマもサポートされた。

Windows 11の「Fluent Design System」に準拠したデザインへと刷新された「メモ帳」
新設の[設定]画面

 機能面では新しくなった検索・置換ダイアログなどが目玉。無限アンドゥにも対応しており、何度でも[Ctrl]+[Z]キーで編集箇所を元に戻すことができる。メニューバーにはコマンドがないが、[Ctrl]+[Y]キーでやり直し(リドゥ)も可能。

新しくなった検索・置換ダイアログ
無限アンドゥにも対応

メディア プレイヤー(旧:Groove ミュージック)

 「メディア プレイヤー」アプリは、現行の「Groove ミュージック」アプリを置き換えるものだ。「Groove ミュージック」はもともと同社の音楽サービス「Groove Music Pass」のクライアントアプリという性格が濃かったが、新しいアプリは動画や音楽といったローカルのマルチメディアコンテンツを楽しむことに特化されている。

現行の「Groove ミュージック」アプリを置き換える「メディア プレイヤー」アプリ

 最大の特徴は、アルバムアートやアーティストの画像がふんだんに用いたリッチなデザインだ。しかしそれだけではなく、アクセシビリティにも注力されており、ハンディキャップを抱えたユーザーのためにキーボードショートカットやアクセスキーのサポートも強化されている。

通常のビューとリッチな再生ビューは、画面左側のエリアで切り替えられる
メニュー
イコライザー
再生中の楽曲のプロパティ(ファイル情報)

 ただし、[スタート]画面から「メディア プレイヤー」アプリを検索して起動する際は少し注意が必要だ。カタカナで「メディア プレイヤー」と検索すればマッチするものの、英語名の「Media Player」ではヒットしない。アルファベットで検索したい場合は「Groove」などと入力するとよいだろう。

英語名の「Media Player」ではOSの検索機能でヒットしない。アルファベットで検索したい場合は「Groove」などと入力するとよい

 なお、「メディア プレイヤー」は古くからある「Windows Media Player」とは無関係だ。「Windows Media Player」は引き続き[スタート]画面(コントロール パネル)の「Windows ツール」フォルダーから利用できる。