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フリーのコードエディター「Atom」が半年ぶりのアップデート

新プロジェクト「Zed」が公表されて以降、初めてのバージョンアップ

「Atom」v1.59.0

 米GitHubは2月8日(現地時間)、コードエディター「Atom」の新版「Atom 1.59」を正式公開した。昨年7月以来、約半年ぶりのアップデートとなる。

 「Atom」は、「Chromium」ベースのUIフレームワーク「Electron」を採用したプログラマー向けのコードエディター。Windows、Mac、Linuxといった幅広いプラットフォームをサポートするほか、HTML/CSS/JavaScriptといったWeb技術との親和性が高く、コミュニティ主導で多くのパッケージが開発されているのが魅力だ。

 しかし、最近は「Visual Studio Code」の勢いに押され気味で、アップデートの頻度は低下しつつある。そのため、「Electron」を捨て「Rust」言語を採用し、パフォーマンス重視の新しいコードエディター「Zed」を開発する動きもある。

 「Atom 1.59」における変更は比較的小幅で、ハイライトとして挙げられているのはUbuntu環境におけるインストールコマンドの修正と、「atom-workspace」の外にあるエディターに対しデフォルトのエディターキーマップが有効化されたのみだ。次期バージョン「Atom 1.60」のベータ版もリリースされているが、これといって大きな変更はない。

 「Atom」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT License」。現在、本ソフトの公式サイトなどから無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Atom」安定版
【著作権者】
GitHub Inc.
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.59.0(22/02/08)