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Android版「Google Chrome」のデータ転送量を節約する機能「ライトモード」が終了へ

Googleのサーバーを介して軽量Webページを提供する低速回線向け機能

 米Googleは2月22日(日本時間)、Android向け「Google Chrome」に搭載されていたデータセーバー機能「ライトモード」(Lite mode)を廃止する方針を明らかにした。「バージョン 100」(M100)がStableチャネル(安定版)へ移行したタイミングで無効化されるという。

 「ライトモード」は2014年に「Chrome Data Saver」として導入された機能で、接続が低速な場合に、Googleのサーバーを経由してWebページを軽量化してダウンロード・表示する。同社によると最大90%通信量を削減し、ページ読み込みを2倍高速化できるとのことで、モバイルデータ回線が貧弱な国・地域での利用が想定されていた。

「ライトモード」は設定画面から有効化可能
効果を確認することも可能

 しかし、モバイルデータの料金は多くの国で低下しつつある。また、「Chrome」自身にもデータの転送量を最小限に抑え、Webページの読み込みを高速化する技術が多数導入されている。そのため、役割を終えたと判断されたようだ。

 同社は「ライトモード」を廃止するが、今後も「Chrome」がモバイルで高速なWebページの読み込みを実現できるよう引き続き尽力していくとしている。