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戻る・進む処理を一から作り直した「Visual Studio Code」2022年2月更新(v1.65)
TypeScript 4.6、ライトハイコントラストテーマ、新しいオーディオキューなども搭載
2022年3月7日 16:38
米Microsoftは3月3日(現地時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2022年2月アップデート(v1.65)を正式公開した。本バージョンでは、エディターの履歴ナビゲーション(戻る・進む)が初めから書き直されている。
「Visual Studio Code」でファイルを表示する部分は「エディター」と呼ばれており、複数のファイルをタブで切り替える仕組みになっている。同時に複数のファイルを表示したい場合はレイアウトを変更(上下2分割や左右3分割など)し、「エディターグループ」を形成するのが基本だ。一方で、長年の改善に伴い従来の履歴ナビゲーションでは対処できないことも多くなってきた。
新しい履歴ナビゲーションは「エディターグループ」の存在が初めから考慮されており、今後の機能要求にも応えられる柔軟な設計になった。スコープの設定も可能で、履歴ナビゲーションをエディターのみ、エディターグループのみに絞ることもできる。
また、前のバージョンで試験的に導入されたレイアウトコントロールメニューも改善。クリック数が多すぎるというフィードバックに応え、メニュー左横にレイアウトをトグルするためのボタンを表示するモード(workbench.experimental.layoutControl.type)が追加された。
そのほかにも、以下の機能改善が施されている。
- ライトハイコントラストテーマ
- 言語の自動検出機能の向上
- 新しいオーディオキュー
- 「try/catch」などで便利な[スニペットで囲む]コマンド
- 目次と設定リストを分離した設定エディター
- イシューや検索結果をドラッグ&ドロップしてエディターで開く
- 「Git」操作の後、diffエディターを自動的に閉じるオプション
- デバッガーの遅延変数評価
- ユニコードハイライトの改善
- 「TypeScript 4.6」を同梱
- ターミナルシェル統合(プレビュー)の改善
- VS Code for the Web:最近のローカルファイルやフォルダーを再オープン、「Git」との統合改善
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。また、Windows 10/11ならば「ストア」アプリ(Microsoft Store)からインストールすることも可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートできる。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.65(22/03/04)