ニュース
「Visual Studio Code」に新しいサイドパネル、レイアウトの柔軟性が飛躍的に向上
2022年1月更新(v1.64)が正式リリース
2022年2月7日 17:54
米Microsoftは2月3日(現地時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2022年1月アップデート(v1.64)を正式公開した。今年最初のリリースとなる本バージョンでは、さまざまなビューを表示しておける「サイドパネル」が新たに導入された。
「サイドパネル」は、「Visual Studio Code」のワークベンチ右側に表示しておけるフリースペース。従来の「Visual Studio Code」はワークベンチ左側にある「サイドバー」でファイルや検索、バージョン管理、デバッグ、拡張機能などのビューを切り替える仕組みだったが、ここから好みのビューをサイドパネルへドラッグ&ドロップして移動させることもできる。ワークベンチ下部のパネル(通常はターミナルが表示されるエリア)からもビューを移動させることが可能で、レイアウトの柔軟性が飛躍的に高まった。たとえば従来から要望の多かった「レイアウトビューをワークベンチ右側へ常に表示させておく」といったことも簡単に実現できる。
また、下部パネルの表示を4つ(Left、Right、Center、Justify)から選べるようになった。これまでのデフォルトは「Center」で、サイドバー・サイドパネルがワークベンチの下まで延び、パネルがその間に表示されるスタイルしか選べなかったが、パネルがワークベンチ下部を占有するスタイル(Justify)や、サイドバー・サイドパネルのどちらかにのみ場所を譲るスタイル(Left、Right)もチョイスできる。
こうしたレイアウト機能の強化により複雑になったコマンドは、タイトルバーの[レイアウトの構成](Configure Layout)ボタンに集約することが検討されている。このボタンはまだ実験的に実装されたにすぎず、すべての環境には展開されていないが、設定画面で有効化すればだれでも利用できる。
そのほかにも、2021年11月更新で導入された目に見えない文字や他のASCII文字と混同しやすい文字をハイライトする機能を改善。これはUnicodeを悪用してソースコードに見えない攻撃コードが埋め込まれないようにするためのものだが、意図した文字までハイライトされることがあるとして、開発者が許可したロケールの文字はハイライトされないようにする設定が追加された。
また、ターミナルには自動応答機能が追加され、定の文字のシーケンスを受信したときに返す文字を指定できるようになった。たとえば「よろしいですか(Y/N)」というメッセージに自動で「Y」と返すといった処理が可能になる。
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。また、Windows 10/11ならば「ストア」アプリ(Microsoft Store)からインストールすることも可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートできる。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.64(22/02/03)