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「Chrome 101」がベータ版に ~リソースの読み取り優先度を指定する「Priority Hints」がテストを卒業

「FedCM」などの新機能も搭載へ

「Google Chrome 101」のベータ版

 米Googleは3月31日(現地時間)、「Google Chrome 101」のベータ版に追加された新機能と変更点を発表した。ユーザーエージェント(UA)文字列情報の削減が引き続き進められるほか、以下の改善が加えられる。

Federated Credential Management API(FedCM)

 「Federated Credential Management API」(FedCM)は、サードパーティークッキーなどのクロスサイトトラッキング技術に頼らずにIDフェデレーション(複数の組織にまたがった認証)を実現する仕組み。まずはAndroid版で「Origin Trials」テストが開始される。デスクトップ版での対応は「Chrome 102」になる見込みだ。

Priority Hints

 「Priority Hints」は、リソースを読み込むタグで優先度(fetchpriority)を指定し、読み込み順序を最適化する仕組み。「Origin Trials」を卒業し、正式な機能として利用できるようになる。

 たとえば、Webサイトをとりあえず表示させるのに必要な画像や動作に不可欠なスクリプトの読み込み優先度を上げてLCP(Largest Contentful Paint:Webページの主要部分が描画されるまでの時間)を改善するといった用途での利用が想定されている。

そのほかの機能

  • AudioContext.outputLatency:サウンドが再生されるまでのレイテンシ(遅延)を取得。同期を正確にとる際に役立つプロパティで、「Firefox」には実装済み
  • font-palette and Custom @font-palette-values Palettes:カラーフォントのパレット(CPAL)を選択。「COLRv1」と組み合わせることで効果を発揮
  • hwb() CSS function:色相(Hue)、白色度(Whiteness)、黒色度(Blackness)のHWBカラーモデルで色を指定するCSS関数
  • Make Popup Argument for window.open() Evaluate to 'true':window.open() の引数解釈をより直感的に修正
  • MediaCapabilities API for WebRTC:デバイスのメディア処理能力を調べる「MediaCapabilities API」がWebRTCで利用可能に
  • Secure Payment Confirmation API V3:WebAuthnを利用した安全な支払い認証の仕組み「Secure Payment Confirmation API」を拡充
  • USBDevice forget():開発者側からUSBデバイスへのアクセス許可を取り消す関数
  • WebUSB sameObject Behavior:WebUSBにおける等号(===)の意味を変更

 一方で、サードパーティコンテキストにおける「WebSQL」が削除された。この仕様は2009年4月に初めて提案されたが、2010年11月に放棄された。「WebKit」では2019年に非推奨とされている。「Gecko」エンジンには実装されていない。W3Cは代替手段として「Web Storage」と「Indexed Database」を推奨している。

 「Google Chrome」ベータ版はWindows/Mac/Linux/Androidなどに対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10/11で利用できる。