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暗い顔は見せられない!「Google Meet」にAIによる光量補正機能が追加へ

今年後半にはビデオ会議の「自動文字起こし」機能も導入予定

 米Googleは5月11日(現地時間)、開発者向けイベント「Google I/O」の基調講演において、オンラインビデオ会議サービス「Google Meet」の新たな機能「ポートレートライト(Portrait light)」および「ポートレート復元(Portrait restore)」を発表した。実装時期は未定。

 「ポートレートライト」機能は、スタジオ品質の擬似的な照明を「Google Meet」上でシミュレートするもの。環境によって顔が暗く映ってしまう場合でも、スポットライトを当てたように明るくすることができる。[ビジュアル エフェクト]設定の[効果]から、仮想のライトの位置と明るさが調整可能。

 本機能では[Auto]、[Portrait]に加えて、自分で好みのライトの位置と明るさが設定できる[Custom]も用意され、自分の顔をより見やすくしてくれる。



「ポートレートライト」機能

 一方の「ポートレート復元」機能では、機械学習による画像処理により「Google Meet」の映像品質を自動的に向上。Webカメラの性能に左右されることなく、薄暗い部屋や窓の前に座るなどした逆光状態での映像を補正してくれる。

 また、ネットワーク環境や使用しているデバイスが原因で解像度が低い映像の場合には、映像を補完して画質を上げることで、ビデオ会議での見づらさを解消する。

「ポートレート復元」機能により、逆光であっても映像品質を自動的に向上してくれる

 そのほか、地下室等の空間で発生しやすいエコー(残響音)を除去する機能も追加予定。マイクからの音がスタジオで収録した音に近いものとなり、より聴きやすいものに補正してくれるようになる。ビデオ会議でよくある「オーディオ」と「ビデオ」に関する不都合を解消してくれる今回の追加機能、その導入時期の続報に期待したいところ。

 「オーディオ」や「ビデオ」の品質向上以外にも、今年2022年後半にビデオ会議の内容の「自動文字起こし」機能を導入予定。すでに「Google ドキュメント」にて実装されている「自動要約」も行なわれるとのこと。

今年後半にはビデオ会議の内容の「自動文字起こし」機能も導入予定