ニュース

アカウント画面でOneDriveサブスクリプションも管理 ~「Windows 11」Build 25145がDevチャネルに

「Surface Pro X」デバイスの問題は解消

「Windows 11 Insider Preview」Build 25145(rs_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは6月22日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25145(rs_prerelease)をリリースした。「Windows Insider Preview Program」のDevチャネルに参加しているユーザーは、「Windows Update」からアップグレードが可能。

 本ビルドでは「ナレーター」アプリにおける点字ドライバーと「設定」アプリの「アカウント」セクションがアップデートされた。「アカウント」セクションは今年3月の改善で「Microsoft 365」サブスクリプションの状態を表示・管理できるようになっていたが、今回「OneDrive」の100GBサブスクリプションが追加でサポートされている。請求や支払い情報、ストレージの利用情報などを表示できるだけでなく、ストレージの空き容量が少なくなったときは警告も表示される。

「OneDrive」の100GBサブスクリプションが追加でサポート
ストレージが足りなくなったときは警告も表示

 なお、「アカウント」セクションの改善は一部環境から順次展開されるとのこと。すべてのテスターがこの機能を利用できるわけではないので注意したい。

 また、これまで単体提供されていた「Local Administrator Password Solution」(LAPS)がOSに含まれるようになる。「LAPS」はドメインに参加したPCのローカル管理者パスワードを「Active Directory」で管理するソリューションで、ローカル管理者アカウントの管理不十分でPCへの侵入を許してしまうといった事故を防止することが可能。

 ただし、この機能は「Active Directory」で完全に機能するものの、「Azure Active Directory」への対応はまだテスト中の段階にある。現在は一部のテスターに展開中で、全面展開されたときは改めて知らせるとのこと。

 そのほかにも、多くの変更と不具合の修正が施されている。Build 25115でお披露目された「Suggested Actions」(推奨されるアクション)が米国、カナダ、メキシコのすべてのユーザーに展開されているとのことだが、日本への展開はまだのようだ。

「Suggested Actions」(推奨されるアクション)

 なお、DevチャネルはMicrosoftの開発者が長期的視点のもとに実験的な新機能を試す場となっている。動作が不安定であったり、追加された機能は製品版に導入されず、そのままお蔵入りする可能性も高い点には注意したい。導入の際は、既知の問題にも注意したい。


  • [スタート]画面からシャットダウンしようとすると、一部の環境でOSが予期せず再起動する。この問題は現在問題を調査中
  • ゲームのチート防止システム「Easy Anti-Cheat」を使用している一部のゲームがクラッシュしたり、PCのバグチェックが発生する
  • マイカマテリアルとアクリルぼかしが[スタート]メニューや通知センターなどのOSサーフェスで正しくレンダリングされないという報告を調査中

 前ビルドまでは「Surface Pro X」デバイスのハイバネーション復帰に問題があり、インストールが推奨されていなかったが、これは解消されたようだ。