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無料で高性能な動画編集ソフト「DaVinci Resolve」がバージョンアップでクラウド対応

編集ワークフローの効率化や多くの新機能。AppleのM1シリーズへの対応も強化

「DaVinci Resolve 18」

 豪Blackmagic Designは7月20日(現地時間、以下同)、高機能な動画編集ソフト「DaVinci Resolve」(ダビンチ・リゾルブ)の最新版「DaVinci Resolve 18」を公開した。

 「DaVinci Resolve」は動画の編集やカラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクション(仕上げ作業)をひとつにまとめたムービーエディター。初心者にもわかりやすいインターフェイスとプロフェッショナルも満足できる多機能性を兼ね備えており、無償のビデオ編集ツールのなかではもっともパワフルなものの1つだ。対応OSはWindows/Mac/Linux。

「DaVinci Resolve 18」の新機能

 メジャーバージョンアップとなる「DaVinci Resolve 18」の目玉は、クラウド対応だ。「Blackmagic Cloud」(ベータ版、月額5米ドル)と呼ばれるサービスにプロジェクトライブラリをホストし、共同編集者と共有・管理できるようになる。

 また、「Blackmagic Proxy Generator Lite」アプリを新たに追加。ウォッチフォルダーを作成し、新しいメディアを自動的にH.264、H.265、ProResプロキシに変換することで、編集ワークフローが大きく効率化された。

 そのほかにも、プロのカラリストたちと共同開発された美容補正ツール、GPUアクセラレーションによりブラシストロークの生成・表示機能などが新たに追加された。字幕機能も大きく強化されている。

 また、「DaVinci Neural Engine」の高度な機械学習アルゴリズムが、AppleのM1/M1 Proでサポート。スマートリフレーム、スピードワープ、スーパースケールといった処理が最大300%アップする。M1 Ultraにも最適化されており、マルチカム8Kタイムラインの30倍速再生などに対応しているという。

「DaVinci Resolve 18」の画面

ソフトウェア情報

「DaVinci Resolve」
【著作権者】
Blackmagic Design Pty. Ltd.
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
18.0(22/07/21)