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「Firefox 105」が安定版に ~印刷オプションを拡充、メモリ不足でも安定して動作

セキュリティ関連の修正はCVE番号ベースで7件

「Firefox」v105.0

 Mozillaは9月20日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v105.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 105」では印刷プレビューダイアログに現在のページだけを印刷するオプションが追加されたほか、Windows版のタッチジェスチャーが拡充され、2本指によるスワイプで履歴の戻る・進むが行えるようになった(Swipe to navigate)。

印刷プレビューダイアログに現在のページだけを印刷するオプション

 そのほかの新機能は、以下の通り。

  • サードパーティーのコンテキストでパーティション化されたサービスワーカーをサポート
  • 「User Timing L3」仕様に準拠。「performance.mark」および「performance.measure」メソッドに追加のオプション引数をつけて、開始時刻、終了時刻、継続時間、添付ファイルの詳細をカスタムで指定できるように
  • 「array.include」と「array.indexOf」を最適化されたSIMDバージョンに置き換え。大きなリストでの検索が2倍速く

 また、Windows版では「Firefox」がメモリ不足に陥った際の処理が改善され、安定性が大幅に向上。Linux版でもメモリ不足になりにくくなったほか、メモリが不足しているときでもシステムの他の部分に対してより効率的に動作するようになっているという。

 macOSではタッチパッドによるスクロールが変更され、意図したスクロール軸とは逆の意図しない斜め方向のスクロールが減っているとのこと。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで7件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が3件、2番目の「Moderate」が2件、最低の「Low」が2件となっている。任意コードの実行やセキュリティ機能のバイパス、アプリのクラッシュなどにつながるおそれがあるため、できるだけ早い対処が必要だ。なお、深刻度「Moderate」の脆弱性のうち1件はAndroid版のみ、「Low」の脆弱性のうち1件はARM64プラットフォームのみに影響する。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。