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「MSYS2」がWindows 7対応の段階的廃止を開始 ~まずはハードウェア要件を引き上げ

Windows 8.1に合わせ、2006年から2007年以降に販売されたCPUが必要

「MSYS2」開発チームからのアナウンス

 「MSYS2」の開発チームは10月18日、新しいハードウェア要件を発表した。今後は「Intel Core 2」や「AMD Phenom」など、2006年から2007年以降に販売されたCPUが必要となる。

 これは「MSYS2」のWindows 7対応を段階的に終了する最初のステップとして実施されるもの。具体的には「GCC」「Clang」のコンパイラーフラグが「-march=x86-64」から「-march=core2 -mno-ssse3」に変更される。これはWindows 8.1のハードウェア要件と一致しており、同OSが動作する環境であれば問題はない。

 「MSYS2」は、「Cygwin」をベースとしたPOSIX互換環境。Windows 7以降に対応しており、現在公式サイト「msys2.org」から無償でダウンロードできる。

 両者の違いは、「Cygwin」がWindowsでUNIX環境を再現することに重点を置いているのに対し、「MSYS2」は開発者にとって有用なUNIXツールをWindows上で動作させることに注力している点。パッケージの数とエミュレーションの準拠度は「Cygwin」に分があるが、使い勝手では「MSYS2」が勝る。