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「Cygwin 3.4」が公開、Windows Vista/Server 2008と32bit OSへの対応を終了

ASLRによるセキュリティ強化も

「cygwin 3.4.0-1」が公開

 Windows上に擬似的なUNIX環境を構築する互換レイヤー「Cygwin」の最新版「Cygwin 3.4」(cygwin 3.4.0-1)が、12月4日に公開された。メジャーアップデートとなる本バージョンでは、以前からアナウンスされていたように対応OSが大きく変更されている。

 まず、Windows Vista/Server 2008のサポートが打ち切られた。以下のOSをサポートするのも「Cygwin 3.4」が最後となる。

  • Windows 7
  • Windows Server 2008 R2
  • Windows 8
  • Windows Server 2012

 つまり、次期メジャーバージョンである「Cygwin 3.5」ではWindows 8.1/Server 2012 R2以降でしか動作しなくなるので注意したい。

 加えて、32bit版WindowsとWOW64のサポートも終了となった。今後「Cygwin」が動作するのは64bit環境のみだ。

 そのほかにも、ASLR(アドレス空間配置のランダム化)が完全に有効化され、初期設定で「Cygwin DLL」に適用されるようになった。万が一バッファーオーバーフローなどの脆弱性が発見されても、悪用が困難となり、セキュリティ向上が期待できる。

 また、拡張子「.com」に対する特別な処理を削除するなどの変更も加えられている。