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iPad版「DaVinci Resolve」の提供が開始 ~PCで人気の無償ビデオ編集ソフトがiPadでも
M1チップ以降を搭載する「iPad Pro」での利用を推奨
2022年12月22日 13:02
豪Blackmagic Designは12月22日(現地時間)、「DaVinci Resolve for iPad」を公開した。PCで人気の高性能な動画編集ソフト「DaVinci Resolve」のiPad版で、基本的な機能は無料。アプリ内購入で有償版「DaVinci Resolve Studio」へアップグレードできる。
「DaVinci Resolve for iPad」はPC版と同様、メディアプール、ソースビューワー、タイムラインの3つの画面からなる。PC版の操作に慣れていれば、難なく使いこなせるだろう。
ただし、用意されているページは「カット」と「カラー」のみだ。とはいえ、デバイス上で簡単な動画編集をするには十分で、ハリウッド映画クラスの編集にも耐えうるカラーコレクターを搭載しているのは魅力といえるだろう。同社の「Blackmagic Cloud」にも対応しているので、PC版とメディアをシームレスにやり取りすることもできるだろう。
そのほかにも、「DaVinci Neural Engine」を利用した最先端のAI処理にも対応。1回のストロークでショット内の人物やオブジェクトの位置を特定し、追跡できるほか、照明の少ないショットで人物を目立たせたり、人物マスクを反転させて背景をスタイリッシュに仕上げることもできる。
なお、iPad版「DaVinci Resolve」の推奨環境はM1チップ以降を搭載する「iPad Pro」となっている。それ以前のモデルのiPadでは、編集できるビデオの品質がHD画質に制限されたり、利用できるメモリ量の都合で一部の機能が制限される可能性がある。アプリのサイズは約2GB。
対応するファイル形式は、H.264、H.265、Apple ProRes、Blackmagic RAW。プロジェクトファイルおよびプロジェクトアーカイブはデスクトップ版の「DaVinci Resolve 18」と完全な互換性がある。
ソフトウェア情報
- 「DaVinci Resolve for iPad 」
- 【著作権者】
- Blackmagic Design Pty. Ltd.
- 【対応OS】
- iPadOS 16.0以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 18(22/12/22)