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「Windows 11 バージョン 22H2」に新たな問題 ~プロビジョニングパッケージを利用するシステム管理者は注意【3月2日追記】

2023年2月のプレビューパッチで解決

同社のアナウンス

 米Microsoftは1月6日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 22H2」(2022 Update)に新たな問題が発見されたことを明らかにした。プロビジョニングパッケージ(.ppkg)を利用した際に、期待されるすべてのアプリがインストールされない場合があるという。

 プロビジョニングとは、社内のIT管理者が「Windows ADK」(Windows Assessment and Deployment Kit)で設定ファイルを作成し、それを管理下のWindowsデバイスに対し一度に適用するための仕組み。OSのカスタムイメージファイルを利用するよりも手軽で、数十から数百台のPCを管理する中小企業に最適だとされている。

 しかし、「Windows 11 バージョン 22H2」にはこの仕組みに問題があり、インストールする際に昇格した権限(管理者権限)を必要とするアプリがインストールできないことがあるという。

 なお、「Windows Autopilot」を利用した場合はこの問題の影響を受けないとのこと。

 同社は現在、解決策を検討中。今後リリースされる更新プログラムで修正されるものと思われる。また、同社はプロビジョニングパッケージを利用する場合にWindowsが中途半端に構成され、初期セットアップ画面(Out Of Box Experience)が終了しない問題があるとして、デバイスへのプロビジョニングを行う前に2022年11月29日以降にリリースされた更新プログラムをインストールするよう呼び掛けている。

[2023年3月2日編集部追記] 本問題は2023年2月のプレビューパッチ(Cリリース)「KB5022913」で解決された。3月の月例の更新プログラム(パッチチューズデー、Bリリース)で一般に適用される見込みだ。