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日本語入力に問題、「Windows 11 バージョン22H2」で音声認識などが途切れる

Microsoftが回避策を案内

「Windows release health」におけるアナウンス

 米Microsoftは5月2日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 22H2」環境で日本語および中国語の入力が途切れる問題が発生していることを認めた。一部のアプリで特定の単語を認識できなかったり、入力を受信できないことがあるとのことで、音声認識や[表現]キー、手書きなどの入力方法が影響を受ける。

(編集部注:[表現]キーは一部のキーボードに搭載されており、押すと絵文字パネルが表示される。[Windows]+[.]キーと同等。関連記事

 この問題は、2023年2月の非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5022913」およびそれ以降を適用した環境で確認されている。アプリで「Windows.Media.SpeechRecognition」の「Speech Recognition Grammar Specification」(SRGS)を用いた音声認識を利用している場合にのみ影響し、アプリがオフライン音声認識を使用している場合に発生しやすくなる。

 同社は現在、解決に取り組んでいるとのこと。当面の間は、以下の回避策をとるように案内している。

  1. 問題が発生しているアプリを終了する
  2. 「タスク マネージャー」を起動する
  3. [プロセス]または[詳細]タブに切り替えて「ctfrmon.exe」(CTF ローダー)というプロセスを探し、選択する
  4. プロセスを終了する
  5. 「ctfmon.exe」の新しいインスタンスが自動的に開始されることを確認する
  6. 音声認識やその他の入力方式を使用できるようになっていることを確認する

 なお、この問題は「Windows 11 バージョン21H2」には影響しない。また、発生するのはクライアントOSのみで、サーバーOSでは問題ないようだ。

「タスク マネージャー」で「ctfrmon.exe」プロセスを探す