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「EmEditor」v22.5.0が公開、Pコア・Eコアを持つ最新CPUでも賢くスレッドの負荷分散

Windows 7/8.1、Server 2008 R2のサポートは近々終了へ。32bit版の開発も

「EmEditor Professional」v22.5.0

 米Emurasoftは7月26日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v22.5.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 従来の「EmEditor」はすべてのスレッドが同じ速度で動作すると仮定していたが、実はスレッドによって実行が早かったり、遅かったりすることがある。とくに最近のCPUはパフォーマンス優先の「Pコア」と効率性重視の「Eコア」を組み合わせたハイブリッドアーキテクチャーになっており、Pコアで実行されるか、Eコアで実行されるかによってスレッドのパフォーマンスが大きく変わってくる可能性がある。

 そのため、v22.5.0ではスレッドの負荷分散を動的に管理するようになった。すべてのスレッドが効率的に動作するため、結果としてタスクを終える時間は短くなる。

 また、ファイルの変更通知も改善された。古いバージョンでは既定で5秒ごとに現在のファイルサイズとタイムスタンプをチェックしていたが、v22.5ではWindows APIを用いてより効率的にファイルの変更を検知できる。

 そのほかにも、JSON言語サーバーを追加。[シンボルを検索]コマンドも言語サーバープロトコルを使用するよう指定できるようになった(試験的機能)。行番号の左端をクリックしてブックマークの表示・非表示を切り替えられるようになるなど、使い勝手の改善も行われている。細部の最適化により、パフォーマンスも向上した。

JSON言語サーバーを追加
細部の最適化により、パフォーマンスも向上

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用期間が設けられており、その後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能。また、インストーラー版・ポータブル版のほかにも、「Microsoft Store」から入手できるストア版が用意されている。

 なお、近い将来にWindows 7/8.1、Server 2008 R2のサポートを終了するとのこと。また、32bit版の開発も打ち切られる予定。今後は64bit版の開発に集中するとしている。永久ライセンスの販売終了とライセンスの価格改定にも注意したい。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
年額6,160円など(試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
22.4(23/05/18)