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「PostgreSQL 16」が正式リリース ~オープンソースのリレーショナルデータベース

パフォーマンスの向上、SQL/JSON構文の拡充、桁区切り・整数リテラルの導入など

「PostgreSQL 16」リリースのアナウンス

 The PostgreSQL Global Development Groupは9月14日、「PostgreSQL 16」をリリースした。オープンソースのオブジェクトリレーショナルデータベースシステム「PostgreSQL」のメジャーバージョンアップとなる。

 「PostgreSQL 16」では、新しいクエリプランナーの最適化により既存機能の性能向上が図られたほか、「COPY」を利用したバルクロードが単一操作と同時操作の両方で改善。「libpq」を使用するクライアントで負荷分散とバキューム戦略の見直しを進めたことにより、テーブル全体のフリーズが削減された。x86/ARMアーキテクチャではSIMD演算の活用により、ASCIIとJSON文字列の処理、配列検索とサブトランザクション検索の実行時性能が改善されている。

 機能面では論理レプリケーションを強化。SQL/JSON標準の構文が拡充された。アンダースコアを桁区切りに利用する機能(5_432_000など)や、0x1538(16進数)、0o12470(8進数)、0b1010100111000(2進数)といった10進数以外の整数リテラルも導入されている。

 そのほかにも、「psql」コマンドの拡張やICU(International Components for Unicode)のデフォルト対応などを実施。監視機能やアクセス制御、セキュリティでも多くの改善が施されている。

 「PostgreSQL」はWindows/Mac/Linux/BSD/Solarisなどに対応しており、現在公式サイト「postgresql.org」から無償でダウンロード可能。Windows版インストーラーは64bit環境にのみ対応しており、EDBのWebサイトから入手できる。

ソフトウェア情報

「PostgreSQL」
【著作権者】
The PostgreSQL Global Development Group
【対応OS】
Windows/Mac/Linux/BSD/Solaris
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
16.0(23/09/14)