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「DALL-E 3」で生まれ変わった「Bing Image Creator」など、Microsoftが新しいAIツール

「Bing」と「Microsoft Edge」で利用可能

「Bing」と「Microsoft Edge」のAIチャット機能

 米Microsoftは9月21日(現地時間)、「Bing」と「Microsoft Edge」の新機能を発表した。「Bing」のAIチャットに最新のモデルが組み込まれ、より使いやすく、高機能になる。

パーソナライズされた回答

 「Bing」のAIチャットで、チャットの履歴が結果に反映されるようになった。たとえばお気に入りのサッカーチームについて質問したことがあれば、AIと一緒に旅行を計画しているとき、そのチームが目的地の都市で試合をしていることをAIが教えてくれる。

 チャット履歴を使用しないでほしい場合は、「Bing」の設定で無効化することも可能。

Copilot in Microsoft Shopping

 「Bing」や「Edge」でAIに商品の情報をたずねると、オンラインショッピングから情報を得て、お勧めの商品・お買い得商品を提示してくれる。写真や保存した画像をもとにたずねることもできるようになるとのこと。

Bing Image Creator

「DALL-E 3」で生まれ変わった「Bing Image Creator」

 検索では見つからない画像を代わりに生成してくれる「Bing Image Creator」が、OpenAIの最新画像を生成AI「DALL-E 3」ベースに生まれ変わった。従来よりもプロンプト(指令文)に忠実な画像を生成できる。

 また、「Microsoft Designer」が「Bing」に統合され、デザインがより手軽に行えるようになる。

Bing | Image Creator with DALL-E 3

コンテンツ認証

 「Bing」でコンテンツ認証がサポートされ、AIが生成した画像にはすべて目に見えない電子透かしが追加される。これは生成された画像がAIによるものであることを証明するための仕組みで、インターネットで誤った情報が広まるのを防止できると期待されている。

生成された画像がAIによるものであることを証明するコンテンツ認証

 コンテンツ認証は、将来的に「ペイント」アプリや「Microsoft Designer」にも提供される予定。

「Bing Chat Enterprise」のアップデート

 「Bing Chat Enterprise」が「Edge」モバイルアプリで利用可能に。テキストと画像を利用したマルチモーダル検索や「Bing Image Creator」の統合も行われている。

「Bing Chat Enterprise」が「Edge」モバイルアプリで利用可能に

 「Bing Chat」は現在、「Edge」または「https://bing.com/chat」で利用可能。これらの新機能は近日中に提供が開始される。