ニュース

「Bing Image Creator」が「SwiftKey」や組織から利用可能に ~コンテンツ認証も開始

Microsoftが「Bing」でプレビューされているAI機能に関するアップデートを発表

 米Microsoftは9月29日(現地時間、以下同)、「Bing」でプレビューされているAI機能に関するアップデートを発表した。9月15日のアナウンス以降、以下の機能がリリースされているという。

「Bing Chat Enterprise」が「Bing Image Creator」に対応

 同社は3月より「Bing」のAIチャットで「Bing Image Creator」を提供しており、会話でAIに画像の生成を依頼できるようにしている。しかし、この機能は法人向けのデータ保護を備えた「Bing Chat Enterprise」には対応していなかった。

「Bing Chat Enterprise」が「Bing Image Creator」に対応

 今回のアップデートではこの制限が緩和され、「Bing Chat Enterprise」内でも画像の生成を指示できるようになった。

「SwiftKey」にも「Bing Image Creator」

 同社がiOS/Androidで提供しているキーボードアプリ「SwiftKey」でも、「Bing Image Creator」がサポートされた。「Bing」アイコンをタップし「Create」コマンドを実行すると、「自転車に乗っている漫画の犬」といったテキストから画像を生成できる。

「SwiftKey」にも「Bing Image Creator」

 「Bing Image Creator」に対応していないアプリにも、手軽に生成AIの画像を挿入できるというわけだ。

「Bing Chat Enterprise」のビジュアル検索

 7月に一般の「Bing」で導入されたビジュアル検索も、「Bing Chat Enterprise」に対応。AIチャットとの会話中に画像をアップロードし、それに対する答えを得られるようになった。

「Bing Chat Enterprise」のビジュアル検索

コンテンツ認証

 画像生成AIにかかわる懸念の一つに、デマの温床となるフェイク画像の作成に悪用されないかというものがある。コンテンツ認証(Content Credentials)はそれに対抗する手段の1つで、「Bing Image Creator」で作成された画像にはすべてC2PA仕様に準拠した不可視のデジタル透かしが含まれるようになる。

AIが生成した画像かどうかの手がかりとなるコンテンツ認証

 そのほかにも、「Bing Chat」で「より厳密に」モードを選んだ際の回答が改善されたとのこと。たとえば「円周率の小数点以下100桁の値は何ですか?」といった質問にもちゃんと答えられるという。