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業務アプリにAIデザイナー「Microsoft Designer」を統合、商用プレビューが開始

「Edge」「Teams」「Word」「PowerPoint」などから手軽にAIを活用できる

「Edge」に統合されたAIデザインアプリ「Microsoft Designer」

 米Microsoftは11月15日(現地時間)、「Microsoft Designer」統合の商用顧客向けプレビューを開始したと発表した。「Microsoft Edge」や「Microsoft 365」のさまざまなアプリから、「Designer」のAIデザイン機能を手軽に活用できるようになる。

 「Microsoft Designer」は、「PowerPoint」でスライドを作成する際にデザインを提案してくれる「デザイナー」(デザインのアイデア)機能から生まれたアプリ。内部ではOpenAIの画像生成AI「DALL-E 3」が用いられており、ユーザーの依頼(プロンプト)通りのデザインを行ってくれる。手持ちの画像を追加したり、テキストを加えたり、生成結果をカスタマイズすることも可能だ。

 「Microsoft Designer」は単体でも利用できるが、他のアプリと連携することでそのポテンシャルをより引き出せるようになる。まずは「Microsoft 365 Enterprise」(E3/E5)および「Microsoft 365 Business」(Standard/Premium)のライセンスを持つユーザーに対して、以下の統合が提供される。

  • Designer in Edge:「Edge」サイドバーから「Designer」へアクセス(すでに利用可能)
  • Designer in Teams:「Teams」で告知バナーを生成。今後数週間で利用可能になる予定
  • Designer in Copilot:「Word」「PowerPoint」「Whiteboard」でデザイン生成AIを活用。2023年末に提供予定

 単体の「Designer」アプリも、今後数カ月以内に法人向けプレビューが開始される見込み。一般リリースは来年後半が予定されている。