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モダンな「エクスプローラー」代替アプリ「Files」、v3.1で細部をブラッシュアップ

タスクトレイアイコン、スマート展開、フォルダーD&Dで新規タブを開く機能などを追加

「Files 3.1」が公開

 モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」が1月8日(日本時間)、v3.1へとアップデートされた。タスクトレイアイコン、最小化状態での起動、スマート展開、新しい検索・グループ化オプションといった機能が追加されている。

 「Files」は、Windows 11のデザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。OS標準の「エクスプローラー」に先んじて「Windows App SDK」を採用するなど、意欲的な開発が進められている。なぜか本家にはない[送る]コマンドを備えていたり、「Git」を統合している点も魅力だ。

 開発プロジェクトは「GitHub」でホストされており、ライセンスは「MIT」。対応OSは「Windows 10 バージョン 20H1」以降。

 v3.1では、以下の機能が追加された。

タスクトレイアイコン

 「Files」にはウィンドウを閉じたときにアプリをバックグラウンドで開いたままにするオプションがあり、高速な復帰が可能。つまり、タスクトレイ常駐型アプリのように利用することができた。

 しかし、タスクトレイアイコンに相当する機能はなく、「Files」がバックグラウンドで動作していることを把握したり、プロセスをシャットダウンするのが難しかった。最新版ではこの問題が解決されている。

タスクトレイアイコンを追加

OS起動時に最小化状態で開く

 この機能も「Files」のバックグラウンド動作に関わるもので、常に「Files」をスタンバイさせることで高速な起動が可能。既定では無効化されているので、[高度な設定]画面で有効化する必要がある。

スマート展開

 「スマート展開」は、書庫ファイルに単一のファイルやフォルダーが含まれている場合はカレントフォルダーにそのまま解凍(展開)し、複数のアイテムがある場合はフォルダーを作成してその下に解凍する機能。通常の解凍機能では書庫ファイルのフォルダー構成によってフォルダー階層が無駄に一段深くなることがあるが、これを賢く解決してくれる。

無駄なフォルダー階層ができないように解凍する「スマート展開」

 この機能は書庫ファイルの右クリックメニューのほか、[Ctrl]+[Shift]+[E]キーでも利用できる。

ソート時にファイルを優先

 このオプションを利用すると、アイテムをソートした際にファイルとフォルダーを区別し、ファイルを先に表示することが可能。

ソート時にファイルを優先

 従来はフォルダーを優先するオプションとフォルダーとファイルを混ぜてソートするオプションがあったが、これにファイル優先モードが追加された格好だ。

ドラッグ&ドロップでフォルダーを新しいタブで開く

 フォルダーをタイトルバーへドラッグ&ドロップすることで、当該フォルダーを新しいタブで開けるようになった。このジェスチャーは複数のフォルダーでも機能する。

ドラッグ&ドロップでフォルダーを新しいタブで開く

ソフトウェア情報

「Files」
【著作権者】
Files Community
【対応OS】
Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
【バージョン】
3.1(24/01/08)