Microsoft、「Copilot」モバイルアプリをiOS/Androidでリリース ～手のひらでAIを

「Microsoft Copilot」iOS版

　米Microsoftは1月15日（現地時間）、「Copilot」モバイルアプリがiOSとAndroidで利用可能になったと発表した。アプリ自体は昨年12月ごろから提供されていたようだが、今回が正式な発表となる。

　「Copilot」モバイルアプリは、スマートフォンやタブレットで同社の生成AI「Copilot」（旧称：Bing Chat）を利用できるようにしたもの。「Copilot」機能は「Bing」や「Microsoft Edge」、「Skype」といったモバイルアプリにも組み込まれているが、AIとチャットする機能以外は要らないといったユーザーには本アプリがおすすめだ。シンプルにAIと対話する機能だけが実装されており、出先でも気軽に利用できる。

「Microsoft Copilot」Android版。機能はiOS版と同じ

　「Copilot」のチャット履歴は「Microsoft アカウント」を介して同期されており、デスクトップやWebとも共有できる。機能もデスクトップやWebと同等で、OpenAIの最新モデル「GPT-4」へのアクセス、「Dall-E 3」を利用した画像生成などにも対応する。スマホのカメラで撮影した写真を使ってチャットAIと対話することもできる。

　なお、iOS版は「iOS 15.0」、「iPadOS 15.0」以降をサポート。「Apple M1」以降を搭載した「macOS 12.0」以降のデスクトップ・ラップトップでも利用可能だ。Android版は「Android 8.0」以降に対応する。

　そのほかにも、「Microsoft 365」モバイルアプリ（iOS/Android）にも「Copilot」が統合されることもアナウンスされた。これは来月にも展開が始まる見込みで、アプリ内でAIとチャットできるだけでなく、AIが生成したコンテンツを「Word」ドキュメントやPDF文書へエクスポートする機能などがサポートされるという。