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フリーのリモートPCソフト「Verethragna 0.11.0」、独自の「YUV444」高画質モードを追加
ビデオ転送を無効化するオプションなども導入
2024年3月8日 14:15
リモートデスクトップソフト「Verethragna」(ウルスラグナ)の最新版v0.11.0が、3月6日に公開された。現在、公式サイト「rath.remotedesktop.jp」から無償でダウンロード可能。個人用途に限り無償で利用できる。
「Verethragna」は、「Brynhildr」の作者として知られるIchiGeki氏が開発を担当したリモートデスクトップソフト。4Kを超える4,800×2,700ピクセルまでの解像度、120fps以上のフレームレートに対応しつつも、極力GPUには負担をかけず、CPUでの演算に特化しているのが特徴。GPUで重い処理をしているPCを遠隔操作したいといった用途にピッタリだ。
最新版では、色空間を「YUV444」モードへ切り替える機能が実装。従来の「YUV420」よりも高い画質を実現した。
「Verethragna」はビデオコーデックとして「VP8」を採用しているが、「VP8」が扱えるのは仕様上「YUV420」のみで、「YUV444」は利用できない。しかし、本バージョンでは独自技術により「VP8」で「YUV444」を扱えるようにしたとのこと。厳密には「YUV444」ではなく、「YUV」と「RGB」のハイブリッドのような構造になっているとのことで、ノイズも色誤差も少なく、画質的には「YUV444」を上回る「超YUV444」になっているという。
この「超YUV444」はハードウェア支援が使えないケースや速度が落ちてしまうといったこともなく、画質と速度が両立されている。体験したい場合はクライアントモードメニューの[Color Space](色空間)で「YUV444」を選ぶか、クライアントモードで起動する際にコマンドラインオプション「/colorspace:1」で「YUV444」を指定すればよい。
そのほかにも、以下の改善が施されているとのこと。
- クライアントモードメニューに[Video]を追加。ビデオ転送を無効化できるので、音声伝送のみをご利用する際に便利
- クライアントモードのコマンドラインオプション「/video」を追加。「/video:0」で映像なしで起動
- クライアントモードメニューの[FPS]で最低値を「5」から「1」へ変更
- クライアントモードの実寸モード(Actual Size)でフルスクリーンにすると位置がずれる不具合を修正
- 通信開始時及び映像サイズ変更時の描画のタイミングを変更
- 音声オフの仕様を変更
- クライアントモードでの切断時のログ表示のタイミングを変更
- 通信タイムアウトの時間変更
ソフトウェア情報
- 「Verethragna」
- 【著作権者】
- (株)RATH
- 【対応OS】
- Windows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用の範囲内のみ)
- 【バージョン】
- 0.11.0(24/03/06)